秋田県大館市で、特産の中山なしの収穫が始まりました。夏場の暑さや雨の少なさの影響で小ぶりですが、その分甘く仕上がっています。
大館市中山地区のナシは「中山なし」として親しまれています。
糸屋政則さんの果樹園では、約2ヘクタールの土地でナシやリンゴを育てていて、8月末からナシの収穫が始まりました。
いまは「あきづき」や「愛甘水」を盛んに収穫しています。
2025年は春にひょうや霜の被害を受けました。ひょうによりへこんでしまっている実が確認できます。
また夏は、暑さや雨の少なさで実が大きく育ちませんでした。それでも日差しが多く当たらないようにするなど工夫を凝らして栽培にあたり、甘くおいしく育ったということです。
一方で収穫量は伸び悩む見通しです。
生産農家・糸屋政則さん:
「糖分は最高だが数量が取れない。野鳥やクマ被害がいままで以上に多い」
園内にはクマや鳥が食い散らかしたとみられるナシが転がっています。
糸屋さんは一つでも多くのナシを消費者に届けようと、果樹園の周囲に電気柵を設置したり、鳥を追い払う花火を使ったりして対策を続けています。
生産農家・糸屋政則さん:
「ことしは例年になく暑さで甘い実になっているので、おいしく食べてほしい」
中山なしの収穫は10月中旬まで続きます。