大雨の秋田・能代市で目撃された冠水道路に潜む、思わぬ危険。

車は水しぶきを上げながら進みますが、水深はみるみる深くなり、車体がガクガクと揺れ始めます。

目撃者が“命の危険”を感じたのは、この直後、対向車が迫った時でした。

トラックのヘッドライトを覆い隠すほどの波が目撃者の車を直撃。

目の前は水で覆われ、何も見えなくなってしまいました。

目撃者によりますと、当時、膝の上ほどまで水かさが増していて、水を抜けた直後、一時的にブレーキの利きが悪くなったといいます。

万が一、冠水道路に突っ込んでしまったら、どのような影響が出るのでしょうか。

JAF(日本自動車連盟)は、電気自動車、ハイブリッド車、そしてガソリン車、それぞれへの影響を検証しました。

水深30cmの冠水道路に時速30kmで突っ込んだ場合、いずれもボンネットなどに水が入りましたが、100mの距離を走り切ることができました。

ところが、水深60cm、時速40kmでは、ガソリン車は水に突っ込んだ直後にエンジンが止まり動けなくなりました。

車内には水が入り続け、10分ほどで外と同じ水深に。

一方、ハイブリッド車は水を抜けることができましたが、その後、エンジンが止まってしまいました。

電気自動車も水を抜けることはできましたが、故障の警告灯が点灯していました。

JAFは、エンジンのない電気自動車でも安易に冠水道路を進むのは危険と注意。

どのような車でも冠水道路に遭遇した場合は、可能な限り迂回するよう注意を呼びかけています。