名古屋市中川区の中華料理「千品香」は、60分1080円で本格中華が食べ放題。麻婆豆腐や酢豚などすべて手作りで、味も本格派。行列ができる人気店として注目を集めています。

■開店前から行列ができる驚きの食べ放題

地下鉄東山線・八田駅から徒歩10分の場所にある中華料理「千品香」の店の前には、オープン前から既に行列ができていました。

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メニューは、麻婆豆腐に酢豚、八宝菜など約40種類の本格的な中華が並びます。

客:
「いろんなものが食べられるのが一番の魅力です」

別の客:
「60分で1080円、コスパ最強ですね。お店大丈夫かなと思うくらい」

お店を心配する声も聞かれるほどの破格の価格設定です。2024年8月にオープンしたばかりの「千品香」ですが、すでに常連客も多く、中には週に3回も通うという熱心なファンもいます。

■すべて手作り…本場仕込みの本格中華

店で提供される料理はすべて手作り。本場の中華を食べてほしいという思いから、豆板醤や唐辛子は本場中国の一級品を揃えています。

メニューを監修しているのは中華一筋30年のベテランシェフ。日本の有名店でも修行した経験を持ち、黒酢とダシが決め手の酢豚や、甘辛い味が癖になるニラレバー炒め、中華の王道・麻婆豆腐など、こだわりの中華料理が揃っています。

常連客が「千品香」の食べ放題を楽しむコツを教えてくれました。

常連客:
「まず人気メニューを取っていく。揚げ物とかすぐなくなるので、先に抑える」

唐揚げなど人気の肉料理は熱々の状態で食べたいので、できたてをゲットすることが重要だと話します。

さらに、中国ではポピュラーな「干し豆腐」も提供されています。高タンパク低糖質のヘルシー食材で、自分なりのアレンジレシピを楽しむこともできます。

常連客:
「ヘルシーでスルスルいけるので。麻婆麺みたいな感じで。しかも両方とも豆腐なので、ゼロカロリーみたいな」

麻婆豆腐のアレンジは他にも多彩で、チャーハンと麻婆豆腐の組み合わせも人気です。

女性客:
「チャーハンに麻婆豆腐、最高の組み合わせだよね」

■利益を出す仕組み…「ちりつも」の経営哲学

なぜこの価格で提供できるのでしょうか。

店主:
「材料の原価や人件費をコントロール。1つは、直接市場で買い付け。もう1つは、なるべく仲卸を少なめにして価格を抑えています」

仲介業者をなるべく通さず直接仕入れることで価格を抑え、さらに使用済のお皿を客自身に返却してもらうなど、スタッフの数を減らす工夫もしています。 

店主:
「一番多い時は1日で315名。お客さんが来れば、利益はなんとか出ます」

1人あたりの売上は少なくても、「ちりつも」(塵も積もれば山となる)の精神で利益を出しているという店主。

驚きの価格と本格的な味わいに、今後さらに人気が高まりそうです。

東海テレビ
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