地域の救急医療に役立ててもらおうと9月9日、横断幕などを製造する岩手県二戸市の企業が市の消防本部に救急車1台を贈りました。
寄贈したのは、布製の広告幕を製造する二戸市のオノデラサインです。
「救急の日」だった9日に受け渡し式が開かれ、小野寺久治社長から二戸市の藤原淳市長に鍵のレプリカが手渡されました。
贈られたのは1台2500万円の高規格救急自動車です。
走行中の揺れを吸収し患者の負担を軽くする防振架台や、救急救命士が治療をできる医療器具が装備されています。
また、プライバシーを守るため、窓ガラスには瞬時に視界を切り替えることができる調光フィルムが採用されています。
二戸市 藤原淳市長
「人の命を守るために、活用させていただく」
2025年8月末までの二戸消防署管内の救急車の出動件数は1599件で、ほぼ例年並みということです。
オノデラサイン 小野寺久治社長
「地域の救急医療のさらなる発展もあるし、県民や市民の皆さんに再度、救急車の適正利用を考えるきっかけにしてほしい」
この救急車は、9日午後6時から運用されています。