仙台市中心部、青葉通エリアのまちづくりに関するニュースからです。仙台市は青葉通を中心としたまちの将来像について考える、「空間構想」を策定することになり、9月9日、初会合が開かれました。
初会合には、青葉通や仙台駅前のまちづくりについて協議を続けてきた地元の商店や企業の関係者など、約30人が参加しました。
仙台市都市整備局 京谷寛史次長
「青葉通エリアの状況変化があるため、仙台市と民間で共通のビジョンを持ち、それにそった道路空間の再構成や沿道開発の誘導を進めていきたい」
こちらは1950年ごろの青葉通の仙台駅前。青葉通は戦災復興事業の目玉として城下町の屋敷跡に整備、その名前は市民の公募によって名付けられました。
その後、SONYの看板が目を引く「さくら野百貨店」の前身、「丸光百貨店」や、東北初の洋式ホテル「仙台ホテル」が開業するなどにぎわいがうまれました。
しかし、2009年、「仙台ホテル」が閉館。その後オープンした商業施設「EDEN」も去年閉店し、さくら野百貨店は2017年に閉店しました。
仙台の顔ともいえる場所が現在、停滞をしている状況とも言えますが、今年になって旧さくら野百貨店ビルの解体工事が、今年度中にも着手されることが決まったほか、イオン仙台店が入っていた読売仙台ビルの建て替え事業などもあり、今、まちの活性化に向けた機運が高まりつつあります。
全国で官民連携のまちづくりを手がける専門家は、仙台市と同じ支店経済都市である福岡市に学ぶことがあると指摘。具体的には人を惹きつけるビルの建設、道路計画、歩きやすい歩行空間の整備が必要だと話しました。
全国エリアマネジメントネットワーク 後藤太一副会長
「東北大学、並木、アーケードもある構造は恵まれている。恵まれた素材をどうするかを、東北の中心の仙台として考えていけばいい」
仙台市は、来年度中に、青葉通エリア全体の空間構想の策定を目指す方針です。