空調設備の故障が原因で臨時休館していた島根県立美術館が、9月10日から営業を再開しました。
島根県立美術館は9月3日の午後、3基ある空調設備のうち1基が故障し、主に湿度の管理ができなくなったことから、館内の作品保護を優先するため翌日の4日から臨時休館していました。
10日までに故障した空調設備の修理が完了したことから企画展示室を除いて、10日午前10時から営業を再開しました。
島根県立美術館・金坂康弘副館長:
設備のメーカーや施設の管理を担当する課と調整し、抜本的な対策について検討している。
県立美術館は、空調設備の故障による収蔵品への影響はなかったとしています。
村上遥アナウンサー:
空調機の修理が終わり、延期されていたこちらの企画展も最終調整に入り、12日から公開されます。
本来であれば、10日から始まる予定だった葛飾北斎にまつわる企画展は、2日遅れて12日開幕します。
この企画展では、津和野町出身の北斎研究者・永田生慈氏が島根県に寄贈した約2400点のコレクションを中から46歳から51歳ごろまでの葛飾北斎期、51歳から60歳ごろまでの戴斗期の作品約500点が展示されます。
企画展は会期途中で作品を入れ替え、当初の予定どおり11月3日まで開催されます。