活動が活発な秋雨前線。島根・鳥取両県には一時「線状降水帯」の発生を予測する情報も発表されました。
その後、線状降水帯は発生しなかったものの各地で大雨に…。
10日夜遅くにかけて土砂災害や竜巻、落雷などに注意が必要です。

地面をたたきつけるように降る大粒の雨。
出雲市大社町では午前10時半ごろに雨脚が強まり、観光客が土砂降りの雨の中、歩く姿も。

これは活動が活発な秋雨前線が山陰付近を南下したためです。
気象台は、島根県と鳥取県に10日昼すぎにかけて「線状降水帯」が発生するおそれがあるとの情報を発表。
特に島根県で、土砂災害や浸水被害などへの厳重な警戒が呼びかけられました。

1時間降水量では、津和野で60.5ミリと非常に激しく降ったほか、益田で42.5ミリ、隠岐・西郷で31.5ミリなどを記録しました。

中村友香記者:
松江市の湖北平野です。収穫前の稲が倒れてしまっています。

湖北平野でコメ作りをしている農業法人によると、「大雨によって稲が倒れたことで稲刈りの時期を遅らせるしかない」と話し、その影響を心配する声も聞かれました。

その後、活発な雨雲は停滞することなく東に移動し、島根・鳥取両県で線状降水帯が発生するおそれはなくなりました。
今回、大雨をもたらした秋雨前線は山陰から離れますが、13日以降に新たな前線が近づくと予想され、秋の長雨に注意が必要です。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

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