9月10日は82年前、死者1000人以上を出した鳥取地震が起きた日です。
この大災害を教訓にした市民が参加する防災訓練が、鳥取市で行われました。

鳥取地震は戦時中の1943年9月10日に発生。マグニチュード7.2、鳥取市中心部が壊滅的な被害を受け、1000人以上が犠牲となりました。

(警報音)大地震です。

鳥取市では、この大災害の教訓を生かすため、9月10日を「鳥取市防災の日」と定め、毎年、市民参加型の防災訓練を実施しています。
鳥取市で震度6強を観測したという想定で、鳥取市内2か所の会場で訓練が行われました。

会場のひとつ、鳥取市の稲葉山小学校では児童たちが訓練に参加し、頭を教科書などで覆いながら体育館に避難。
地域の人たちと一緒にパーティションや段ボールベッドを組み立てるなどして避難所を開設する訓練を行いました。

児童:
「わー、気持ちいい。」

Q.寝られそう?
「はい、寝れます。3秒で寝られます。」

児童:
「児童段ボールベッドの組み立て難しかった。」
「丈夫でした。段ボールのわりにはびっくりした。」
「避難するって大事だなと思った。」
「何秒かでも遅れたら、命に危険があるので守っていきたい。」


また校庭では、警察・消防・自衛隊による被災者の救出訓練も行われ、倒壊した家屋に取り残された人を救助する手順を確認しました。

鳥取市危機管理課・中本克章さん:
自ら災害に対して強い地域というのができれば、災害を他人事ではなく、いつ自分の身に降りかかるかわからないという意識を持ってもらいたい。

9日の訓練には、全体で約500人の市民が参加。災害に備える意識を新たにしていました。

TSKさんいん中央テレビ
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