石破総理は7日、総理大臣を辞任する意向を表明しました。
総裁選で掲げた地位協定の改定は実現せず「道半ば」とも言える辞任に沖縄県内からは様々な声が上がりました。

石破総理:
このたび私は自由民主党総裁の職を辞することといたしました

石破総理は7日、自民党総裁の辞任を発表し退陣する意向を表明しました。

先の参議院選挙の大敗を受けて臨時総裁選を実施するか党内で議論が交わされていましたが、急転直下とも言える辞任に県民から様々な声が上がりました。

県民からは…

女性:
私は続投してほしかったですね。最近の総理の方たちの中で一番頑張っていたんじゃないかなと私は思いました

男性:
私はもう少し続けてほしいと思いました。これまでの総理大臣の中で地位協定について話した方がほとんどいなくて。もう少しね長かったらそういう話も出てくるんじゃないかなと

男性:
(辞任は)当然でしょうね。何もしなかったという感じがするから。何かすれば絶対反発が起きてもっとひどい辞めろ(辞任要求)が起こるはずだけど、それを怖がって何もしないければずっとそのままですからね

女性:
自民党が選挙で負けがちだったのは裏金問題が大きいと思うので、総理本人と言うよりその人たちのせいだのに、なぜ石破叩きに走るのかなとは思いますね

沖縄との関わりでは2013年、当時幹事長だった石破総理は普天間基地の県外移設を訴えていた県選出の自民党国会議員を、辺野古移設容認に転じさせました。

後に「平成の琉球処分」に例えられるなど、県内に大きな衝撃を与えました。

一方で、2024年の総裁選では日米地位協定の改定にも言及していました。

また、自民党所属の国会議員がひめゆりの塔の説明を「歴史の書き換え」などと発言した問題を巡っては謝罪の言葉を述べ、今年の慰霊の日に資料館を訪問しました。

石破総理の辞任に玉城知事は「沖縄についても一定の思いを寄せていただいた」とし、残念だと述べました。

玉城知事:
参議院選挙が終わったら、少しお時間を取っていただいて地位協定に関する事についても是非意見交換をお願いしますとお願いはしていたんですが、実現できなかったのは少し残念です。

6日に常任総務会を開いた自民党県連は「党本部の中で起こっている政治的な駆け引きに巻き込まれるべきではない」とし、「総裁選の前倒しの実施は求めない」と結論付けていました。

2024年10月に発足した石破政権は、わずか1年で幕を閉じる事になりました。

沖縄テレビ
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