10月26日、岩手県住田町上有住の住宅の敷地内で、飼われていた柴犬が姿を消し、周囲には引きずられた跡やクマのものとみられる足跡が見つかりました。
警察は、犬はクマに襲われた可能性が高いとみて警戒を強めています。
警察によりますと、26日の午前6時ごろ、住田町上有住の住宅の敷地内でリードを付けて囲いのない屋外で飼われていた犬の姿が見えなくなっているのを飼い主が見つけ、警察と町に通報しました。
近くの草地はなぎ倒されていて、引きずられた跡も確認されました。
通報を受けた猟友会が跡をたどったところ、約100m離れた山の中でクマの足跡が見つかったということです。
犬は体長70~80cmほどの柴犬で、現場にはつながれていたリードや首輪が残されていました。
引きずられた跡はさらに山中まで続いていて、クマや連れ去られた犬は見つかっていません。
飼い主の話では、午前3時ごろにはいつもとは違う犬の鳴き声を聞いたということです。
現場は民家が点在している山間部でクマがよく目撃される場所ですが、ここ数日、目撃情報はなかったということです。
人的被害は確認されていませんが、犬の被害を受け警察は周囲のパトロールを行っていて、町はわなの設置を検討しています。
(岩手めんこいテレビ)