石破茂首相が7日夜に首相官邸で記者会見し、自民党総裁を辞任し退陣することを表明しました。福井県選出の国会議員や県議会議員の受け止めを取材しました。

◆福井県選出・自民党の国会議員の反応

自民党総裁選の前倒しを巡り、自民党福井県連は6日に執行部会を開き、県連として「総裁選の前倒しを要求しない」と決定しました。しかし石破首相は8日、臨時総裁選をするかしないかの判断前に、辞任を表明しました。
  
一夜明け、県選出の自民党国会議員は―
 
稲田朋美衆議院議員:
「党の分断を避ける判断と理解している。解党的出直しをする必要があり、強いリーダーを期待したい」
  
滝波宏文参議院議員:
「もっと早く決断すべきだった。次の総裁にはふるさと福井の成長に寄り添う政策を実現してほしい」  

◆福井県議会議員の反応

「総裁選前倒しを要求しない」と決定していた自民党県連・幹事長の西本正俊県議は―
「政治の停滞、あるいは対立、分断、そういったものがあったのは非常に残念だった。対立や分断は福井県の中にもあった。今後は、早く新総裁を決めてもらい、党本部も地方も一丸となって国民のためにしっかりと働いていく内閣をぜひとも作っていもらいたい」としました。
 
参院選の直後、自民党県連に石破首相の早期退陣を求める要望書を提出した自民党県議会の会長田村康夫議員は―
「良かったんじゃないですか。分裂を避ける意味では。行政が停滞してるので、議長などが国会に要請するにしても、どこに行ったらいいか分からない状況なので、早く正常に戻してほしい」
   
連立政権のパートナー・公明党の県本部代表・西本恵一県議は―
「3つの選挙の責任を取って、参議院選挙終わった時点で自ら退陣するべきではなかったか。政治を変える、国民の期待に応える人が総理になっていただきたい」
  
野党・立憲民主党の県連幹事長・野田哲生県議は―
「手をつなぐところ、そして手をつなぐ時期的には遅すぎた。総裁選の前倒しとかそういったところの議論に行ってしまい、しっかりと国民を生活から守っていくっていうところが遅れている」
   
参院選で躍進した参政党の藤本一希県議は―
「選挙結果をどのように総裁としてあるいは内閣総理大臣として受け止めるのかという、そして何をしていくのかというメッセージが少し弱かった。もう少し早いタイミングで判断、あるいは国民に対する明確なメッセージというものを出すべきだったんではないか」
  
政党に属さない山岸充県議は―
「地方議会としては、石破さんが地方創生に力入れるという言葉に非常に頼もしさはあったが、実感としては、現時点で何も感じられることがない。地方に目を向けない限りこれからの国政はありえない」という声が聞かれました。

◆福井県民の声

ポスト石破をめぐっては、さっそく総裁選立候補への動きが見られます。県民に、望む新たなリーダー像を聞きました。
    
「小泉さんか、今の林官房長官かな」
「政策など、言っていることを実行してくれる人がいい」
「今のところない。期待していない。小泉さんにしても高市さんにしても、誰がなっても一緒じゃないか」
 
一方、衆参両院ともに少数与党となった今、自民党総裁が総理大臣になるとは限らないことに関しては「自民党から選ぶわけではなく、他の政党から選んでもいいんじゃないか。自民党だけに任せるのが不安」「変えるアクションを起こさないと現状が維持されてしまうので(自民党外から総理を選ぶことで)変化が起こるといい」との声もありました。
 
総裁選は、10月4日の投開票を軸に、自民党の執行部で調整されているとのことです。

福井テレビ
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