風力発電をめぐる動きです。
島根県益田市匹見町での事業計画に対し地元の住民団体が、工事で出た残土の埋め立て処理は環境の悪化につながりかねないとして、島根県に対し事業者からの申請を許可しないよう申し入れを行いました。

この風力発電計画は、東京に本社を置く企業「アジア風力発電」が、益田市匹見町の山林に発電用の風車を最大13基建設して出力5万4000キロワットで発電を行うもので、2028年の稼働を目指しています。

申し入れをしたのは、建設予定地周辺の益田市匹見町と県境を越えた広島県内の住民などでつくる3つ住民団体で、この日は代表が島根県庁の森林整備課を訪ね、建設工事に伴って発生する残土の処理を県が管理する保安林では認めないよう要望書を提出しました。

住民団体によると、工事に伴って大型ダンプで10万台分もの残土が発生する見通しだといい、事業者は県の保安林の中で埋め立て処分する計画です。
住民団体では、埋め立て処理によって大量の雨水などが河川に流入し、土砂災害や水環境の悪化につながる恐れがあると主張しています。

高津川の源流を護る会代表・田原博代表:
今やっている工事で土砂災害は起こらないのか、あるいは河川への濁水の流入はないのかを島根県に対して求めている所です。

島根県は、事業者からの申請内容を確認した上で、適正に審査したいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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