石破総理:
自由民主党総裁の職を辞することといたしました。いろんな制約の中で、私自身本当にこれ以上はできなかったというほどにできた。
日曜日の列島を駆け巡った石破総理の電撃的な退陣表明…山陰にも激震が走りました。
地元有権者の反応とともに石破政権のこれまでを振り返ります。
石破総理の突然の辞任表明は、地元の山陰にも大きな衝撃をもたらしました。
この1年、総理の身近で取材を続けてきた安部記者が東京から中継でお伝えします。
安部大地記者:
きょうの総理官邸は、突然の辞任表明から一転して落ち着いた空気に包まれていて、石破総理も公務にあたっていました。
約24時間前に行われた辞任会見で、石破総理の本音が垣間見えたのが、地元・鳥取への思いでした。
石破総理:
地元・鳥取の有権者の方々、あるいは県民の皆様、そういう方のお支えがなければ、私は決して総理総裁を務めることはできませんでした。そして去年の9月にどれほど喜んでくださったことかという光景を今も忘れることはありません。
「石破なら変えてくれる」と「石破らしくやってくれ」という強いご期待で総裁になったと思っています。しかし少数与党ということで、あるいは党内において大きな勢力を持っているわけでもございません。融和に努めながら、誠心誠意努めてきたことが、結果として”らしさ”を失うことになったという、一種なんて言ったらいいんでしょう「どうしたらよかったのかな」という思いはございます。
地元へ帰ることは1回しかできませんでした。それは地元の人に本当に喜んでもらえる機会というものを本当得たかったと思っています。県民の皆様方に本当に心からお礼を申し上げ、ご期待に応えることができなかったことお詫びを申し上げます。
安部大地記者:
石破総理は、地元・鳥取について語った時、こみあげてくる思いをぐっと抑えてかみしめるように答えていたのが印象的でした。
総理の心中は今もなお穏やかではないのかもしれません。