旧盆の入りウンケーの4日、沖縄県石垣島では伝統行事のアンガマが行われ、あの世とこの世の珍問答に笑い声が響きました。
八重山の伝統行事「アンガマ」は、旧盆の夜、あの世の使いとされるおじいさんのウシュマイとおばあさんのンミーが、ファーマーと呼ばれる子孫を連れて集落をまわり、先祖を供養するものです。
昨夜、石垣市新川の宜野座安夫さんの自宅を訪れたアンガマ一行は、仏壇に手を合わせ、無病息災と子孫繁栄を祈る歌や踊りを披露しました。
そしてアンガマ一番の見どころ、集まった人たちからの質問にユーモアたっぷり答えるあの世とこの世の珍問答が始まります。
見物人:
ンミーはでーじ美人だけど、何でそんなに美人なの?グソーにエステはあるの?
ンミー:
美しくあり続けられるのはウシュマイのおかげよ。ウシュマイが美しくしてくれる。エステ要らない
見物人:
ウシュマイ!ンミーに何か愛の言葉をひとつよろしくお願いします
ウシュマイ:
ンミー、いつ見ても美しゃな(美しい)
ウシュマイの照れた様子に、周囲は温かい笑いに包まれました。
ところ変わってエイサーのまち沖縄市では、4日、各地の青年会による道ジュネーが繰り広げられました。
このうち越来青年会では「グテーエイサー」と呼ばれる力強く勇壮な演舞を披露し、響きわたる太鼓の音に誘われ、沿道には地域の人たちが見物に駆けつけていました。
見物に来た女性:
やはり沖縄の伝統なので、沖縄に生まれてよかったなと毎年思います。みんな一生懸命な姿、エイサーかっこいいなって思います
見物に来た親子:
たのしい?(にこっ)楽しいみたいです
見物に来た女性:
うれしいうれしい。もう涙が出そう。ねてるんだよ、寝ようとしてるんだけど、どこかな下かな上かなって飛んできた
青年会による道ジュネーは、旧盆ナカビの5日と、6日のウークイでも各地で行われます。