80年前、広島に落とされた原爆の被害の記憶をVRを使って疑似体験する取り組みが、沖縄市で行われています。
9月7日の沖縄市民平和の日を前に、沖縄市役所では、広島市から借り受けた原爆被害の実相を描いた映像をVRで見られるブースを設置しています。
佐久本浩志アナウンサー:
原爆ドームが見えます。いま橋の上にいます。飛行機の音が聞こえます。いま激しい閃光が走りました
80年前の8月6日、原爆が投下された直後の原爆ドーム周辺や、被爆した人々の様子などを周囲360度、上空から足元まで自由に視点を変えて見ることができます。
佐久本浩志アナウンサー:
黒い雨が降ってきました。放射能を帯びていると、黒い雨が降ってきています
映像は被爆後、復興を遂げていく広島の様子と合わせて5分間にまとめられています。
佐久本浩志アナウンサー:
あの時のまるであの日の広島にいるということなのかという。とてもショッキングでしたが新しい体験の5分間でした
体験した市民:
VR初めてなんですけど原爆の写真、文書では見るんだが、投下されて、倒れている。歩いている姿は生々しいという感じがしますね
原爆VRは広島市が2024年から全国の学校などに貸し出していて、県内の自治体で活用するのは沖縄市が初めてです。
広島の記憶を疑似体験できる取り組みは、沖縄市役所で5日まで行われます。