老朽化などを理由に解体を決めた香川県に対し、民間の団体が再生に向けた提案を行っている高松市の旧香川県立体育館について、解体工事の業者を決める一般競争入札の受付が9月2日から始まりました。
入札の受付は午前9時から予定通り始まりました。受付期間は9月4日までで、9月5日に開札されます。予定価格は、約9億2000万円で工期は、2027年9月17日までの予定です。
世界的な建築家、故・丹下健三さんが設計した旧県立体育館を巡っては、老朽化と耐震不足を理由に県が10億円をかけて解体することを決めています。
一方、民間の資金で建物を買い取りホテルとして再生する計画を提案している建築家らでつくる団体は、解体工事の差し止めを求める仮処分申請と税金の使い方の是非を問う住民監査請求の準備を進めています。
県は、8月28日に団体が求めていた話し合いには応じましたが、大きな地震が発生した際に倒壊の懸念があるとする主張は変わらず、池田知事も9月1日の定例記者会見で予定通り入札を行う考えを示していました。