さらにこの後、熊本と大分の中間にある阿蘇山が噴火している。

2018年1月には、草津白根火山で噴火災害が発生し、1名が亡くなっている。このようにM9.1の東日本大震災が起きたのちの日本列島では、それ以前に比べると明らかに火山活動が活発化している。

地震のち噴火、平安時代との相似点

20世紀以降に、M9規模の地震は世界で8回ほど起きている。そのほとんどで、地震発生後、遅くとも数年から十数年後までに震源域近くの活火山が大噴火しているのだ。

実際、日本でも過去に起きた巨大地震のあとに火山活動が活発化した記録が残っている。

たとえば「3.11」との類似性が指摘されている貞観(じょうがん)地震(869年/震源・宮城県沖)では、2年後に現在の秋田県と山形県の県境にある鳥海山で噴火が起きた。