
空調服・市ヶ谷弘司会長 の娘・明子氏:
水冷式のものだったんですけど、本当に手作り感がいっぱいだったので、ちょっとこれでは外歩けないなって。そういうくらいのレベルで…。
と振り返るのは、当時、父親の会社で働き始めていた娘の明子さん。

これがその実物。服に付けたタンクから、パイプで服に水を散布し、それを小さなファンで乾かす時の気化熱で体温を下げようというものだった。
(試作機を着たいとは思いましたか?)
空調服・市ヶ谷弘司会長 の娘・明子氏 :
いやいや、着れないです。
ところが、父親は…。
【再現VTR】
女子高校生「(指さして)クスクス…」

【再現VTR】
市ヶ谷氏「いや〜、ちょっと電車に乗ってみたんだけど、女子高校生にジロジロ見られちゃって…」

【再現VTR】
明子さん「まさか、お父さん、その格好で電車に乗ったの!?」
市ヶ谷氏 「おう、ダメか…?」
明子さん「信じらんない…」

空調服・市ヶ谷弘司会長 の娘・明子氏 :
手書きで、実験中ってマジックで背中に書いていて、それで電車に乗って実験しているっていうのを聞いた時は本当ビックリしました。よく乗れるなっていうふうに…。
しかし、そんなこと、お構いなしの市ヶ谷は…。

【再現VTR】
市ヶ谷氏 「ちょっと、みんなも着てみてくれよ!ほら、胡桃澤くんも…」
胡桃澤氏 「はぁ…」
そう言われ、しぶしぶ着てみるも…。

【再現VTR】
胡桃澤氏「気持わるっ!!社長、これはダメですよ」

空調服取締役・胡桃澤武雄さん :
私はもう素直だから、着たら「気持ち悪い、これダメ」って言ったの。

気化熱で体温が下がるどころか、ビチョビチョすぎて、汗さえ乾かない。
空調服・市ヶ谷弘司会長 :
胡桃澤からダメ出し食らったのは、あまりないんですけど。
しかし市ヶ谷は、転んでもタダでは起きない。