空調服取締役・胡桃澤武雄さん:
ファンを逆にすればいいんだと!(排気ではなく)中に吹き込んでやる。そうすると膨らんで。そこまでいくのに半年くらいかかった。

服の中に絶えず空気を送り込み、膨らんだ部分に空気の通り道が出来れば、かいた汗はすぐに乾き、その気化熱で体温は下げられるはず。

こうして、2004年に大型のファンを取り付けた試作品を社員に着せてみると…。

【再現VTR】
社員 「スゴっ!!これ、めちゃめちゃ涼しいですよ!」

空調服取締役・胡桃澤武雄さん:
いや、これはすげえ!と。これは地球を救うよって。(別の社員は)これはひょっとしたら社長、ノーベル賞モノだ的なことも言いまして。

その効果に一番驚いていたのは、当の胡桃澤だった。
家に持ち帰り、妻のわかこさんにも着てもらうと…。

【再現VTR】
胡桃澤さんの妻・わかこさん「うわ〜っ、涼しっ…これ、すごいわ!」

胡桃澤さんの妻・わかこさん :
着て涼しいし、汗かかないし、いいなと思ったから、(周囲の)みんなにも知って欲しいなと思って。

胡桃澤さんの妻・わかこさん:
いろいろ説明したりするけど、本当に最初の頃は笑われることが多かったです。バカにされるというか…。

 2004年、ついに世界初の空調服を発売。

ところが、その、あまりの奇抜さに、人々の反応は冷ややかで…。