政府が随意契約で放出した備蓄米について、全国的な配送の遅れにより、岩手県内では期限までに売り切ることが難しい米穀店も出ていて、需要の高まりを切実に願っています。

盛岡市上田の佐々木米穀店では、備蓄米の随意契約の受け付けが始まった5月30日に政府に10tを申し込みましたが、全国的な配送の遅れで、届いたのは2カ月後の7月25日でした。

1カ月ほどで売り切らなければならない状況に当初は困惑しましたが、市内だけでなく沿岸からも多くの客が訪れているといいます。

佐々木米穀店 佐々木尚人専務取締役
「備蓄米を探していて、うちで売っていると知り来る人がほとんど。9月の上旬くらいまでには全部売り切れてしまうかなという感じ」

一方で、厳しい現実に直面する米穀店もあります。

吉田米穀店 吉田桂一社長
「こちらにあるのが備蓄米。1袋約1tくらいあるんですけれど、今ここには12tある」

盛岡市の吉田米穀店では、5月30日に8月までの3カ月間で販売することを見込み、備蓄米150tを政府に申し込みました。

しかし、第1便として13tが届いたのは7月19日。
150t全ての納品が完了したのは引き渡し期限ギリギリの8月20日でした。

吉田米穀店 吉田桂一社長
「月に50tずつ販売できると思って申し込んだが、皆さんにある程度(コメが)行き渡り、それからちょっと遅れて販売したので販売が思ったように進まなかった」

政府は当初、8月末としていた備蓄米の販売期限を延長し、引き渡し後1か月以内に売り切るよう事業者に求めています。

吉田米穀店では盛岡市などに4カ所あるコメの自動販売機で半分以上のレーンを使い備蓄米を販売していて、1日に2~3tほど売れるということですが、8月29日時点で110tほどが残っています。

吉田米穀店 吉田桂一社長
「9月20日までは全然厳しい。スタートから3カ月あれば、売れそうな感じではあるんですけれど、予定通りの販売にはならないのでちょっと大目に見てもらいたい」

農林水産省では「引き渡しが遅くなり申し訳ないが、なるべく早く完売するよう努めてほしい」としています。

農水省によると、契約が完了した28万tの備蓄米のうち、8月20日までに引渡しが完了したものは18万tに留まっています。

岩手めんこいテレビ
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