岩手県雫石町鶯宿の温泉施設「寿広園」と「赤い風車」が、ともに事業継続が困難となり8月31日で営業を終了することになりました。利用客からは惜しむ声が聞かれました。
雫石町鶯宿の寿広園では29日、平日にも関わらず駐車場が満車になっていました。
営業終了が31日に迫る中、多くの人が日帰り入浴に訪れていました。
常連客は「時々通っていて大好きな場所なので残念。やめてほしくない」と話していました。
1992年に開業した「寿広園」は、長く旅館として宿泊客を受け入れていましたが、コロナ禍の後は日帰り入浴に切り替え、30年以上にわたり地域に愛されてきました。
一方、同じく鶯宿温泉にある「赤い風車」も31日で営業を終了します。
2013年の開業以来、スポーツ合宿などによる県外からの利用も多く、町のにぎわい創出に貢献してきました。
2つの施設の閉業はコロナ禍で客足が遠のいたことに加え、燃料費や資材価格の高騰が追い打ちをかけたことが理由です。
鶯宿温泉では1970年に30数軒あった温泉施設が、今回の閉業により11軒にまで減少します。
しずくいし観光協会の上村信理事は、今回の閉業の影響を懸念しつつ、今後イベントを企画するなどして鶯宿温泉への集客を図りたいとしています。
しずくいし観光協会 上村信理事
「なかなか観光客が回復してこないのが(閉業の)大きな要因だったかと。これから色々なことを考えて、お客さんがいっぱい来てくれるような温泉地になってくれればいいと思う」
鶯宿温泉の宿泊施設では「加賀助」が経営難による休業を経た2024年9月に事業承継で新装オープンしたほか、2024年6月に営業を停止した「長栄館」も、2026年夏の営業再開を予定しています。
一方で「寿広園」と「赤い風車」は現時点で再開の予定はなく、関係者が今後について検討していくということです。