能登半島地震の後、記録的な不漁が続いているシロエビとベニズワイガニについて。

県水産研究所は漁獲量の回復に、シロエビで2~3年、ベニズワイガニで9年ほどかかるとの見通しを示しています。

そのなか、新湊のシロエビ漁が今月中旬以降、回復の兆しをみせています。

*リポート
「解禁から約5ヶ月が経過したシロエビ漁。けさも漁を終えた船が港に戻ってきました。次々にシロエビが入ったケースが引き上げられています。淡いピンク色のシロエビが見えます」

4月の解禁以降、不漁が続いていたシロエビ漁。

水揚げがゼロとなる日もあり、何度も休漁を余儀なくされました。

7月の新湊漁港での水揚げは1カ月でわずか0.1トン。

富山県全体でも約6トンと記録が残る1985年以降で最も少なくなっていましたが、今月中旬以降、回復傾向にあります。

*リポート
「今2隻目のシロエビも引き上げられました。2隻目も8ケースです」

28日朝水揚げされたシロエビはおよそ1.5トン。

1日で1トンを超える日が増えています。

*シロエビ漁師 縄井峰勝さん
「これだけ上がれば良い方」

Qどのくらいから増えた?

*シロエビ漁師 縄井峰勝さん
「(8月の)雨の後。雨がたくさん降った後から良くなった。山から川の水が流れて。うれしい。喜んでいる。安定してずっとこの先獲れてくれれば一番良い」

今月の漁獲量はおよそ40トンと去年8月の3倍以上となり、地震前のおととしの量を上回りました。

*シロエビ漁師 縄井峰勝さん
「今獲れるからと言って獲りすぎてしまったらいけない。獲りすぎないようにやっていきたい」

漁獲量の回復を願うのは漁師だけではありません。

*道の駅新湊ファストフードチーフ 宮本由里枝さん
「厳しい状態。(仕入れ値が)6月以降に(1キロあたり)3000~4000円上がっている。」

地元の道の駅カモンパーク新湊では、仕入れ値が高騰していることから6月に名物のシロエビバーガーを100円ほど値上げしました。

さらに、今月のお盆明けからは、地元・新湊以外からも仕入れることにしました。

*道の駅新湊ファストフードチーフ・宮本由里枝さん
「(新湊から)仕入れられる範囲が決まっていて、岩瀬のシロエビも仕入れて使っている。たくさんの方にシロエビを求めて来ていただいているので頑張って出していきたい」

いつ漁獲量が戻るのか…。

県水産研究所は先月末から最新鋭の海中ロボットで生息状況を調査しました。

*県水産研究所 三箇真弘研究員
「このように映像に映ったシロエビの数を数えて生息密度を算出する予定」

調査したのは海底地滑りによる影響が大きかったと考えられている新湊沖の漁場。

*県水産研究所 三箇真弘研究員
「シロエビが数多く確認されている」

シロエビのほか動物プランクトンなども生息していることが確認されました。

また、ベニズワイガニも漁獲できるサイズの個体が確認されました。

県水産研究所はこれまでの調査で、漁獲量の回復にはそれぞれの成長にかかる年月がかかり、シロエビで2~3年、ベニズワイガニでおよそ9年かかるとの見通しを示してきましたが、今回の調査で一定数の生息が確認できたことで、漁獲量の回復に期待しています。

*県水産研究所 三箇真弘研究員
「今回の映像を漁業者にも見てもらい、実際漁場がどうなっているか目で見て把握してもらうことで漁業者にも安心してもらえるよう今後も研究を続けていきたい」

そして来月1日からはベニズワイガニ漁が解禁となり新湊漁港では11日に初競りが行われる予定です。

去年の漁獲量は地震前の半分以下に落ち込み、地元の漁師は「1日でも早く、回復してほしい」と願っています。

*ベニズワイガニ漁師 塩谷久雄さん
「今シーズンに向けて難しい問題だが、今年の春の量よりはできれば増えてくれていたらうれしい。富山湾に生息しているカニが0ではないから移動してくるカニが増えてきてくれれば。回復までの時間が1日でも1年でも短縮できれば助かる」

富山テレビ
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