関東一の清流ともいわれる大芦川ですが、バーベキューなど禁止されているんですが、違反者が相次いでいるということなんです。

環境を守るために条例などで規制していると思いますが、規制される前に私たちが、自分たちが率先して自然を守るという気持ちが必要です。

「イット!」取材班が向かったのは、栃木・鹿沼市にある大芦川。
この週末、エメラルドグリーンに輝く清流で水遊びをしようと多くの家族連れでにぎわっていました。

そこで目を光らせていたのは、市の職員で結成されたパトロール隊。

大芦川では、火を使ったバーベキューや花火、騒音を出す行為に違反した場合、1人5万円以下の制裁金が科されるのです。

今回、夏休みで観光客が殺到する中、毎日巡回を行っているパトロール隊に密着取材しました。

パトロールを始めてすぐ、川の中州に集まる不審なグループを発見。
火器禁止にもかかわらず、テーブルの上に置いた鍋でカレーを食べていたのです。

早速、パトロール隊はグループの1人の男性から聞き取りを始めます。

調査の結果、発見したのはガスコンロ。
このグループはガスコンロでカレーを調理したため、口頭での指導となりました。

そして、パトロール隊は驚きの光景を目撃。

橋の下でくつろぐ3人の男女の姿。
そのすぐそばには、焦げた跡のある段ボールや銀の網皿のようなものもあり、火を使ってバーベキューをしていた痕跡がありました。

すると、パトロール隊に気づいた男女3人は、近くに張っていたテントへと逃げ込んだのです。

現場を確認したパトロール隊によると、段ボールにはまだ熱が残っていて、火を使ってからそれほど時間がたっていないといいます。

パトロール隊:
はっきり言わせてもらうと(注意の)横断幕ありますよね。分かってますよね。まずいんじゃないですか、これ?

男性:
すみません。

パトロール隊:
罰金(過料)になるから、もう絶対にやらないでください。ゴミも必ず持ち帰ってください。

初めての違反であったため、罰金は免れました。

河原での迷惑行為は他にも。

スピーカーで大音量の音楽を流すグループ。
周囲に迷惑をかけるため、こうした騒音を出す行為も禁止となっています。

このすぐ近くの場所からも音楽が鳴り響いていました。

禁止行為をしていたのは、観光客の男女でした。

パトロール隊:
大芦川には初めて?

女性:
初めて。あちらの人が音楽をかけたのでいいかなと。

パトロール隊は、こうした迷惑行為を2025年、すでに100件以上、指導しています。

鹿沼市環境課・和久井分隊長:
いまだに違反行為が多いのも事実。自然の恵みを享受していくため、秩序ある川遊びをしていただきたい。

一方、バーベキューができる河川敷に大量のごみが放置されたのは東京・青梅市。

25日、地元のボランティアがゴムボートに乗ってごみ拾いを行いました。

バーベキューができるエリアでは、大量のごみを発見。
生肉がそのまま放置してありました。

さらに、草むらの中には袋に入ったごみが次々と。

みたけレースラフティングクラブ・柴田大吾代表:
土・日にこれだけの量が出ているので、驚きましたね。この場所は色んな人にとって楽しめる場所だと思うので、大切に使いましょうとみんなに伝わるといい。