通販サイトで商品を注文したところ、写真で紹介されたものとは「似ても似つかない商品」が届くトラブルが相次いでいる。弁護士は法律違反の可能性を指摘する。取材班は連絡先とされるメールアドレスに回答を求めたが、期限までに返信はなかった。
届いたのは「似ても似つかない商品」…
通販サイトで洋服を注文したところ、届いたのは「似ても似つかない商品」だった。

トラブルが相次ぎ、問題となっている通販サイト。

購入したAさんは「閉店セールということで、60%70%引きということで、お値段がだいぶ安くなっていたものですから、(中略)購入した次第なんですけども」と話した。
Aさんは先月末、猫と花があしらわれたワンピースを購入。

1万2000円ほどの価格が、半額の6000円以下に割引されていた。
しかし、実際に届いた商品は…。

Aさん:
もう似ても似つかない感じの、なんだこれはっていう感じですね。傘の生地みたいなペラッペラの。そんな生地にその写真と同じような猫の柄みたいなのがプリントアウトしてあるような感じですね。
商品紹介の写真では、刺繍がほどこされているように見えたが…。

実際に届いたのは、柄が印刷されているものだった。

同時に購入したカエルがデザインされたズボンも、商品紹介では麻の素材のように見えるが…実際に届いたのは、ポリエステルのような素材でできた商品だった。
他にも同じようなケースが相次ぎ…
8月初旬にサメのデザインのワンピースを注文したというBさんは…。

Bさん:
プリント柄が完全にずれた形になってて、これはヒドイっていう風に思いましたし。
サメの部分がずれて縫合され、なんのデザインかよくわからない商品が到着。
さらに…。

「パンツの形が全然違う、素材感も全く違う、あとは洗濯表示とかタグがいないとか、見るからに安価で低品質だっていうのがわかるものだったので」
すぐさまBさんは、返金を求めるメールを店側に送ったが…。

Bさん:
30%戻すのでお金を。あなたの手元に残ると例えばリサイクルに出したり、メリットもありますよっていう提案をしてくるんですよ。私は到底それには応えられませんとですね、メールを返したんですけど、最初に来た(返信)メールと全く同じものが来たんですよ。一言一句変わらず。
Bさんが購入したのは、Aさんとは別の通販サイトだが…2つのサイトを比べるとほぼ同じレイアウトだ。紹介文にもまったく同じ言葉が使われていた。

「はじめまして。私たちの名前は、愛子(あいこ)と春樹(はるき)です」
2つの通販サイトに共通しているのは、連絡先にメールアドレスしかないことだ。
弁護士は法律違反の可能性を指摘
この点について、弁護士は、特定商取引法という法律に違反している可能性を指摘する。

溝上宏司弁護士:
通販の場合ですと、いわゆる特定商取引法の問題として、販売業者の方の連絡先として、電話番号の記載をしなければいけないというふうには定められていますので、ある種の違法状態という風には言える。
番組は、2つの通販サイトで、トラブルが相次いでいることについて、メールで回答を求めましたが、期限までに返信はなかった。
(イット!8月26日放送)