日南市の海岸で4歳の男の子が砂に埋もれ死亡した事故から3年。
県は、再発防止の対策を終え、現場への立ち入り禁止を全面解除しました。
日南市の伊比井海岸で3年前、波消ブロックの隙間に4歳の男の子が落下し、砂に埋もれて死亡しました。
原因は水路の水が作用して、波消ブロックの下の砂が吸いだされ、空洞ができていたためと推定されます。
伊比井海岸を管理する県は波消ブロック約360個を撤去し、流木の撤去など維持管理の為にコンクリート製のスロープを設置。
28日、立ち入り禁止を全面解除するとともに、注意喚起のための看板を設置しました。
このほか県は再発防止策として、今月20日付けで海岸巡視の要領を改定。
月1回程度の定期的な巡視に加え、台風など異常気象の後や利用者が増加する大型連休前などに重点調査を行い、鉄の棒を使って陥没の有無を確認するなどとしています。
(県日南土木事務所 新見勉 工務課長)
「これから安全管理と注意喚起に努めながら安全な海岸の利用を取り組んでいきたいと思っています」
県では今後職員への研修や啓発動画を作成するなど、海岸の安全利用の意識向上を図りたいとしています。