半世紀以上、別府市民とともに歩んできた大分県別府市の「べっぷ駅市場」がリニューアルへ向けて準備を進めています。
現在、どんな姿になっているのでしょうか。取材しました。
◆TOS刀祢優月アナウンサー
こちらはリニューアルしたべっぷ駅市場の入り口です。
現代的なグレーを基調とした建物に、昭和の香りがするネオンの看板が目を引きます。ネオンの看板はリニューアル前にもあり、市場の顔として市民にも親しまれてきました。
そのため、今回のリニューアルでもデザインは少し変わりましたがネオンは掲げられることになりました。
ここでリニューアルの経緯を振り返りたいと思います。
べっぷ駅市場は線路が地上から高架へと移動したことをきっかけにおよそ60年前に誕生しました。
しかし、近年は老朽化の問題が指摘されました。そんな中、別府市民の「台所」として親しまれてきた市場を次世代に繋いでいこうとJRのグループ会社が関係者の合意を得て、今回のリニューアルに踏み出しました。
それではリニューアルしたべっぷ駅市場。早速入ってみましょう。
まずこちらは「松田生花店」です。27日に引っ越してきたばかりです。
これまでの買い物客だけでなく、あまり市場を利用してこなかった若い世代や、観光客にも訪れて欲しいと行われた今回のリニューアルですが、変わらないところもあります。
それがこの道幅です。「お店の人とお客さんの声が響き渡る昔ながらの市場の空気を残したい」という思いが込められています。
さて、こちらのお店は魚のすり身が入ったコロッケ「ぎょろりん」が人気のお店です。リニューアル前はこの惣菜だけ扱っていましたが、新たな試みを始めました。
それがこちら「味一匠」。こだわりの料理とお酒が楽しめる飲食店がオープンしたんです。
こちらは親子で経営されています。もちろん、できたてのぎょろりんも味わえますよ。
一部の店舗ではすでに営業が開始していますが、べっぷ駅市場のリニューアルオープンは9月1日です。
また新たに市場に仲間入りした洋菓子店など3つの店舗は10月1日にオープン予定です。
新鮮な食材に、昔ながらの温かい空間が皆さんを待っています。