鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。

一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。

そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。

栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。

写真・文=栗原悠人

冬が訪れると、世界は途端に色彩を失う。雪は全てを白く覆い、雪解けしない限り、白が唯一の「色」である。

何年か前、数年北海道に住んだことがある。初めて雪国で暮らし、白一色の美しい世界に感動した。

同時に、雪国の生活は大変だとも思った。灯油は激しく消費され、雪が降れば雪かきし、車の運転にも気を使った。

それでも、雪が降る景色は綺麗で、よく旅をした。雪国特有の情緒は、旅情と、不思議と郷愁を誘う。

青森・山形・栃木

■青森県黒石市

青森県黒石市(2025年2月撮影)
青森県黒石市(2025年2月撮影)
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「超」が付くほどの豪雪地帯の町並み。重たい雪に耐える木造の建物に思わず見とれた。

青森県黒石市(2025年2月撮影)
青森県黒石市(2025年2月撮影)

温湯温泉街にある鄙びた商店。右手前の木造旅館も含めて大好きな景色。雪かき、お疲れ様です。

■山形県大蔵村

山形県大蔵村(2025年1月撮影)
山形県大蔵村(2025年1月撮影)

鄙びた温泉旅館を擁する肘折(ひじおり)温泉街。雪国特有の静けさが、違う季節に見ても伝わってくる気がする。

■栃木県日光市

栃木県日光市(2025年2月撮影)
栃木県日光市(2025年2月撮影)

山道を2時間歩いた先にある温泉宿に向かう途中。雪が岩にこんもりと積もっていたのが可愛かった。