東京・赤坂のサウナで火事があり、客とみられる30代の男女2人が死亡しました。

この火事について、元東京消防庁特別救助隊の田中章さんとお伝えします。

青井実キャスター:
3階のサウナから出火ということですが、出火原因はどう考えますか?

元東京消防庁特別救助隊・田中章さん:
ベルが鳴ったということですので、自動火災報知設備だと思います。熱や煙を感知して鳴るものですが、火災が発生した事実があったのかなと思います。

青井実キャスター:
火の大きさですが、外壁部分はあまり燃えていないように見えましたがどうでしょう。

元東京消防庁特別救助隊・田中章さん:
サウナ施設はサウナストーブを使っているんです。熱源を発生するものです。そこから燃えやすいものの距離はストーブごとの機械器具メーカーによって決まっているんですね。その辺が保てていたのかどうなのかというところも、これから検証されるのではないでしょうか。

宮司愛海キャスター:
中継で「SAUNATIGER」は個室プライベートサウナという話がありましたが、情報によるとスマホの持ち込みもできたという話もあります。サウナで火元になり得るものというと、どういったものが考えられるでしょうか?

元東京消防庁特別救助隊・田中章さん:
持ち込むものはタオルですとかいろんなものを持ち込まれて、それがサウナストーブの近くにあったために燃えることもあります。また、スマホはリチウムイオンバッテリーを使っていますので、非常に高温多湿なサウナ室は環境がよくないのでそれも発火原因になった可能性もあるのかなと。これから、原因調査の中で見ていきたいと思います。

宮司愛海キャスター:
30代の2人が亡くなった状況は、サウナ室内の入り口付近で倒れていたということですが、この状況はどう見ますか?

元東京消防庁特別救助隊・田中章さん:
恐らく、火災によって亡くなったというよりか、何か不完全燃焼なり一酸化炭素なりが発生して酸素欠乏状態になったなど、呼吸を通常するのには困難な状態で倒れたのかなと想像できるところではあります。

青井実キャスター:
岩田さん、サウナ人気ですがこういったことが起きると心配です。

SPキャスター・岩田明子氏:
サウナ大好きな人が多いと思うんですけど、お店側も防火対策をしっかりしてほしいですし、利用する人も可燃物に気を付けるとか避難経路を確認しておくとか気を付けたいと思います。

青井実キャスター:
そういう意味では、サウナを営業する時に火災についてもいろいろ設置する時にあるわけですよね。

元東京消防庁特別救助隊・田中章さん:
そうですね。サウナの設置基準というのがありまして、消防法と火災予防条例で厳格に決められています。消防の方に設置・運営する前に相談があったと思うんですね。それによって検査して初めて営業許可が出ますので、そのようにされていたとは思いますが、その後のメンテナンスあるいは定期点検、警報器等がどういうふうな状態でメンテナンスされていたのかというところも調べていくと思います。

青井実キャスター:
改めて田中さん、今後の捜査のポイントはどういうところになるでしょうか。

元東京消防庁特別救助隊・田中章さん:
火災の発生原因が何だったのか。なぜ、その方たちが亡くなったのかということも、これから警察と消防の方で進めていくと思いますね。