生活に欠かせないガソリンの価格は一時、安くなりましたが、最近になり再び少しずつ上がっています。
      
福井県民は―
「勘弁してほしい、車ばっかり使う生活なので、めちゃくちゃ困る」
「ガソリン価格が高いことに慣れてしまっている。感覚が麻痺している」
  
では、実際にガソリンの価格はどうなっているのか、県内のガソリンスタンドを取材しました。


◆中東情勢の悪化で原油価格が高騰

福山千奈アナウンサー:
「福井市内のガソリンスタンドです。レギュラー価格は1リットル当たり168円で、7月末から5円値上がりしているということです。家計への負担がじわじわ大きくなっています」
  
このガソリンスタンドでは、8月4日から2円、12日から2円、そして18日から1円と、合計5円値上げしました。担当者は「6月頃には一時、150円台後半になったが、2週間後くらいには今まで通りの価格帯に戻った。上げざるを得ない状況」と現状について話します。
 
その背景について担当者は「中東情勢の悪化が大きな要因。戦争がきっかけで原油が高騰している」と話します。

◆「価格転嫁できず…」

25日に取材した店舗の2024年12月から2025年8月までの1リットル当たりのレギュラーの販売価格のグラフを見ると、政府が5月から始めたガソリン補助制度で、1リットル当たり10円が補てんされるようになり価格は下がったものの、8月にかけて徐々に高くなっていることが分かります。
 
ガソリンスタンドの担当者は「お客様にはなるべく安く提供したいが、価格転嫁できない部分もあり非常に悩んでいる」と胸の内を明かします。

◆情勢悪化で今後の価格上昇も

暮らしを支える“足”に直結するガソリン価格。上昇に不満を抱く声がある中で、少しでも負担を減らそうと工夫する声も聞かれました。
    
ガソリンスタンドの利用客は―
「なるべく安いところでガソリンを入れるし、遠出も最近控えている。(補助金あっても)全然、あっという間」
「アクセルをあまり踏まないようになど、運転の仕方を気を付けている」
「高い。できれば税金は安い方が助かる」
   
今後、ガソリンの価格はどうなっていくのかについて、ガソリンスタンドの担当者は「間違いなく上がっていく。暫定税率は近い将来廃止されると思うが、一時的にはガソリンの値段はかなり下がる。それ以降は情勢の悪化があれば今の価格帯以上になっていくと思う」と見通します。
  
まだまだ収まらない物価高。特に毎日の暮らしに必要なガソリンの高騰は、家計を圧迫する存在になっていて、今後の価格の動向に注目が集まります。

福井テレビ
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