「国産米が期間限定セール」と偽メール

仙台市に住む60代の男性が、偽のセールを装ったメールをきっかけに、約1000万円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生した。
警察によると、7月11日、仙台市太白区の会社員の60代男性の携帯電話に「厳選国産米が期間限定セール」と書かれたメールが届いた。男性が記載されていたURLを開くと、国産米が10キロ約5000円で販売されており、男性はそのまま購入手続きをした。

コメは届かず…「返金は公式SNSへ」

しかし、購入した米は届かず、男性が販売元に問い合わせたところ、8月24日に「商品欠品のお詫び」と称するメールが送られてきた。
メールには「返金手続きをする場合は公式SNSまでご連絡を」と書かれており、男性がアクセスすると、「受付サービスセンター」と名乗るアカウントがSNSに登録された。

SNSで銀行アプリの操作を指示

その後、返金手続きを装った「サービスセンター担当者」を名乗る男と通話し、SNSの画面共有機能を使って銀行アプリの操作を指示された。
男性は指示に従って操作したが、その過程で2回に分けておよそ1000万円を送金させられていたことが分かった。送金後に「振込完了」メールを受け取ったことで被害に気付き、銀行に確認して警察に通報したという。警察は特殊詐欺として捜査を進めている。

仙台放送
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