アメリカで少女らに対する性犯罪で拘留中に死亡したジェフリー・エプスタイン氏の共犯で、現在服役中の女に対する聴取の音声などが公開され、女は交流のあったトランプ大統領の一切の関与を否定しました。

拘留中に死亡したエプスタイン氏は生前、トランプ大統領やクリントン元大統領などと幅広い交友関係があった人物として知られ、「マッサージ」を名目にした少女買春をする顧客のリストの存在や政財界との関わりが取り沙汰されています。

公開されたのは、エプスタイン氏の共犯で服役中の元交際相手、ギレーン・マクスウェル受刑者の聴取の音声と、やりとりを書き起こした文書です。

聴取は、7月24日と25日にトランプ大統領の元個人弁護士で現在司法省のブランチ副長官が行い、マクスウェル受刑者は「マッサージを受けた顧客のリストは存在したことはない」と否定しました。

その上で、トランプ大統領もマッサージを受けたことは「一度もない」と強調し、「大統領は誰に対しても不適切な態度を取ったことはなく、私と一緒にいた時はあらゆる面で紳士だった」と述べました。

また、クリントン元大統領についても少女買春の現場となっていたバージン諸島のエプスタイン氏の邸宅には「絶対に行っていない」と強調しました。

一方、拘留中に死亡したエプスタイン氏については「彼が自分で命を絶ったとは信じていない」と述べました。

その上で「私のいる刑務所では受刑者に売店の25ドル分相当のもので殺人を依頼できる。それが今の相場だ」とし、他殺だとの陰謀説を展開しました。

2日間に渡る聴取でマクスウェル受刑者は「記憶にない」と繰り返す場面も多くあり、当時少女だった被害者らと食い違う点も見られました。

聴取の後、マクスウェル受刑者はフロリダの刑務所から、警備のレベルが低いフロリダの刑務所に身柄を移されていて、弁護側がトランプ大統領にも有利な証言をさせることで、恩赦の機会を得ようとしているとみられています。

フジテレビ
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国際取材部
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