テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「台風と熱帯低気圧のちがい」についてお伝えする。

21日の夕方、宮崎市内の空には、黒く、厚い雲が立ち込め、「嵐の前」というような空模様となっていた。

台風12号は鹿児島県の日置市付近に上陸し、ゆっくりとしたスピードで東に進んでいる。ゆっくりということで、朝から同じような場所、鹿児島県の薩摩半島付近で大雨をもたらしている。この後、宮崎県を通過するが、22日までに熱帯低気圧に変わる予想だ。

今回は、21日の朝にいきなり台風になって、翌日までに熱帯低気圧に変わるということだが、「台風と熱帯低気圧の違い」についてご存知だろうか?正解は「風の強さ」 熱帯低気圧が発達して、最大風速が17.2m/s以上になったものが台風だ。

こうなった原因は海面水温にある。 26℃から27℃前後で台風が発生・発達する目安となっているが、九州付近は30℃前後あり、平年よりも1〜2℃高いという状況。いつ台風が発生発達してもおかしくない状況となっている。
そして今回はギリギリ、風の基準で台風になっているという状況なので、言い換えると、風というよりも、雨に警戒が必要ということになる。

この後の過ごし方についてお伝えする。まずは「雨雲レーダーやキキクルをこまめにチェック」そして「自治体からの避難情報を確認」し、「必要に応じて避難」する。また、「アンダーパスや河川には近づかない」ことが重要だ。
台風情報は、「X」のUMK気象アカウントで、古山予報士が夜の間も配信するので、確認して欲しい。
(テレビ宮崎)