猛暑の車内温度、最速で下げる方法とは?必見の熱対策グッズも紹介

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夏の強い日差しで直射日光が当たる車の中は、わずか数十分で命の危険に及ぶ温度に達する。駐車していた車の車内温度を効率よく下げる方法と、人気の熱対策グッズについて専門家に聞いた。

炎天下で危険な車内温度

JAFの実験によると、直射日光を浴びた車内の気温は50度以上に達することが分かった。さらに車のダッシュボードは最大で70度近くにもなる。携帯のバッテリーやライターなどを置いたままにしておくと、引火の恐れがあるため注意が必要だ。

JAF富山支部の林宏二さんは「猛暑となると、車内の温度は50度、60度ぐらいにあがってしまいます。熱中症とか、脱水症状になる危険性は非常に高くなります。最悪死に至るケースもあるので、十分ご注意いただければと思う」と警告している。

最も効率的な車内冷却法

長時間駐車していた車に乗り込んだとき、どのように効率よく車内温度を下げればよいのだろうか。JAF富山支部の林さんは次のように説明する。

「まずは窓を全開にします。エアコンは最強にします。これで走り出します。車内の熱気を外に逃がしています。熱気感じられなくなったら、今度は窓を全部閉めます。内気循環で冷却することで設定温度に近い数字になるので、これが最も早く、冷却できるというやり方です」

JAFによれば、このような「エアコンと走行との併用」が1分以内に最大20度下げることができ、最も効率的な方法だという。そのほかにも、ドアの開け閉めで熱気を逃がす方法や冷却スプレーを使うといった対策もある。

売れ筋の熱対策グッズ

連日の猛暑で車内熱対策グッズの売上が伸びている。スーパーオートバックス富山南の山崎柾店長代行は「やはり扇風機ですね。大きなファンのついているものは一番風をダイレクトに送りやすいものであったり、あるいは走行中にも風を感じやすいモデルとして、首の所に装着して、風を送り込む、熱中症対策にもなるかなと思う」と話す。

また、フロントガラスや窓に取り付けるサンシェードも様々な形のものが売り出されている。「車内の暑さ対策として、まず代表的なものが日よけ、サンシェードになる。フロントガラス一番大きい所から入ってくる日光を遮るということは、サンシェードが欠かせないと思う」と山崎店長代行。

傘のように素早く開けるタイプのサンシェードも人気だ。「最近収納している時はこれぐらい小さくなるが、開くと、これぐらい大きい構造になっている。保管しやすい、スペースを取らない所がメリット」と山崎店長代行は説明する。

忘れがちな夏のバッテリー点検

夏の時期に多いのが車のバッテリー上がりだ。バッテリーは熱に弱く、JAFによると夏場のロードサービスの依頼で、バッテリートラブルとタイヤのパンクが1位と2位を占めているという。

「冬の寒さに弱いということはよく聞くが、夏の猛暑にも弱い所もあるので、そこの辺を点検していただいた方が安心かなと思う」と山崎店長代行はアドバイスしている。

猛暑の季節、車内の温度管理と併せて、バッテリーなどの車両状態にも気を配ることが安全なドライブにつながるようだ。

富山テレビ
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