秋田市の南消防署で、リチウムイオン電池が使用された製品の扱いについての実験が行われた。
夏に活躍するハンディーファンやモバイルバッテリーは、使用方法を誤ると発火の危険がある。
リチウムイオン電池の廃棄による火事も増加傾向にあり、同署は扱いについて注意を呼びかけている。

わずか数分で…破損でリチウム電池が発火

秋田市の消防署で行われた実験で、夏に欠かせないアイテムが発火する様子が撮影された。
正しく使わないと思わぬ危険が潜む、リチウムイオン電池を使った製品の注意点を取材した。

あなたのハンディーファンは大丈夫だろうか。

男性隊員が立った状態で落としたモバイルバッテリーに変化はなかったが…
男性隊員が立った状態で落としたモバイルバッテリーに変化はなかったが…
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消防署で行われていた実験では、モバイルバッテリーを落下させたが、特に変化はなかった。

しかし、そのあと圧力を加えると、カバーが一気に膨らんだ。
そして、くぎを刺して壊れた状態を再現すると、1分足らずで煙が出始めた。

内部が溶岩のようになっていたモバイルバッテリー
内部が溶岩のようになっていたモバイルバッテリー

さらに2分を過ぎ、表面温度が91度に達すると、直後にカバーが大きく開いて、中はまるで溶岩のようになっていた。

高湿度の時期は家電プラグにも注意を!

一方、湿度が高いこの時期は、家電のプラグにも注意が必要だ。

ほこりが詰まったプラグから発火した瞬間(映像提供:NITE)
ほこりが詰まったプラグから発火した瞬間(映像提供:NITE)

湿気を含んだほこりなどが詰まると発火して、住宅火災につながるおそれがある。

秋田市消防本部の大塚豪予防課長は、「リチウムイオン電池を含む製品の廃棄にともなう火災も増加傾向にある。安全に大事に使ってほしい」と注意を呼びかけた。
(「イット!」 8月11日放送より)

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