熊本市北区でネコの保護活動を行っている女性の自宅で150匹以上のネコが死んでいた事件についてです。10日、県内4つの動物愛護団体が慰霊祭を開きました。
10日、熊本市東区で執り行われたネコの合同慰霊祭。
動物愛護団体に所属し、熊本市北区でネコの保護活動を行っていた女性の自宅で今年6月、100匹以上のネコの死骸が見つかり、生きたネコ12匹が保護された事件をめぐり、県内にある4つの動物愛護団体が開きました。
これまでに見つかった死骸は157匹に上り、慰霊祭には女性にネコを預けた人や
動物愛護に携わる人たち約150人が参列しました。
ネコの命日は7月7日、七夕とされ、主催団体の一つ、「NPO法人犬ねこみらいサポート」の中野 裕子 代表が弔辞の中で、死んでしまったネコたちを悼みました。
【NPO法人犬ねこみらいサポート中野 裕子 代表】
「愛護団体、保護団体を名乗った人が長期にわたってこんなひどいことをしていたなんていまだ夢なのか現実なのか信じられない日々を過ごしています。
本当にごめんね、どうぞやすらかにお眠りください」
参列者たちは祭壇に花を手向け、再発防止を誓いました。
【女性にネコを預けた人】
「救われてはないが、あの子たちが少しは楽しい場所、苦しくない場所に行けたかな」
【動物愛護団体フィリア田尻 みゆき 代表】
「足だけ、しっぽだけ、頭だけの子、すごい状態だった。なんとかこの子たちを
天にあげたい、楽にしてあげたい、預け主といっしょに見送ってあげたいと思って
合同慰霊祭を行った。2度と起こしてはならない事件だと思う」
女性が所属する団体の代表によりますと、生きて保護されたネコの中には白血病などを発症していて里親に引き渡すことができないネコもいるということですが、
12匹全てを複数の団体に引き渡したということです。
また、この事件をめぐっては熊本市が動物愛護法違反の疑いで刑事告発していて、
代表は引き続き、警察の捜査に協力する方針です。