過去に九州北部豪雨や2020年7月豪雨など甚大な被害をもたらしてきた「線状降水帯」が10日夜から強弱を繰り返しながら半日以上も熊本県にかかり続けました。
天地がつながるような猛烈な雨を県内多くの地点で観測し降り始めからの雨が600ミリを超えたところもありました。

東西に伸びる活発な雨雲の帯、これが熊本県にかかり始めたのは10日夜10時ごろのことでした。県内で最初に尋常ではない雨量を観測したのは菊池市。

梅雨や台風でも観測したことのない1時間に115.5ミリの猛烈な雨を観測します。その後熊本市北区、山鹿市、合志市、玉東町、玉名市岱明などと100ミリを
超える雨を観測します。

さらに、11日朝になって上天草市(114ミリ 08:00)天草市本渡(110ミリ 08:00)などで猛烈な雨を観測します。

6日の降り始めから午後4時までの総雨量は多いところで600ミリを超えました。

しかしこの2日間に限ると天草の本渡で292ミリの雨を観測した一方で同じ天草市の牛深ではたった2ミリの雨しか観測しませんでした。


県内には線状降水帯が複数回発生し各地に記録的な大雨をもらたしました。
10日夜から11日にかけてのドキュメントです。


【井手正観カメラマン】
午後9時過ぎ@山鹿市「30分ほど前から強烈な雨が降り始めました」

【渡辺俊一朗カメラマン】
「午後9時45分の菊池市です。バケツをひっくり返したような雨が降り注いでいます。雷の音も聞こえます」

【午後10時すぎ 熊本に線状降水帯発生】

【西村勇気アナ】
「午後10時10分の熊本市中央区です。ときおり稲光がしてものすごい轟音が響いています。雨は横殴りに降りつけていてちょっと息苦しさも感じるくらい今また雷鳴が鳴り響きました」

【浜田友里子アナ】
「午後10時半を過ぎました雷鳴が鳴り響いています。非常に非常に強い雨が降っています」

【午前0時20分長洲町、玉名市に大雨特別警報発表】
【道路が一瞬で川のように】

【雷鳴ON】

【気象庁会見】
「熊本県の玉名市、長洲町に大雨特別警報を発表しました」

【井芹川が濁流と化す】

【西村勇気アナ】
「午前0時半の熊本市北区です。旧国道3号線車が冠水状態で2台とまっている状況」

【西区島崎 冠水 川のようになった道路を歩く人たち】

【郡司琢哉キャスター】
@下通 午前3時頃
「下通のココサ前です。現在、午前3時です。アーケードまで水が入ってきて
くるぶしの高さまで水に浸かってしまっています」

【3連休の中日 中心市街地には多くの人が訪れていた】

【水が地下の店に流れ込む被害も】

【タクシー乗り場には長蛇の列】

【帰宅難民になった人】
「どうしようもなくてタクシーを待っています。(Q諦めている?)諦めている。帰宅難民ってやつですね」

夜が明けて被害が徐々に明らかに…冠水した道路に車が立往生

【ドライバー@上熊本】
(Q何時くらいからここに?)午前4時過ぎから(Q動かなくなった?)ここまではなかった後から大型トラックも来てうっとまりよったもん」

【中原理菜アナ】
「こちらの眼鏡店、店の中まで水が入ってしまっています。水を出す作業に追われています」
【祝日にもかかわらず下通りの人通りはまばら】
【熊本市災害対策本部会議】

【大西一史 熊本市長】
「油断することなく気を引き締めて対応にあたってもらいたい」

【南区元三町 男性がごみ出しのために冠水した道路を歩いていて突然倒れ、意識不明で搬送】

【美里町豊富 土砂災害の現場から1人が救助された】

【甲佐町豊内車で避難していた親子4人が土砂崩れに巻き込まれ母親と子ども2人は救助、父親は心肺停止で発見】

【午前5時25分八代市 宇城市 氷川町に大雨特別警報】

【渕上洋平カメラマン】
「午前9時半の八代市です。降り続いた大雨で道路が冠水し川のようになっています」
【ボートで救助へ・・・】

【八代市 電気店】午後0時半
「今までに経験したことないような感じ。朝5時半から危ないかなと様子見ていたら
どんどん増えてきた。(令和2年)7月豪雨のときもここまではなかった」

【上天草市茶色い濁流が勢いを増す】

【午後1時過ぎ 上天草市取り残された人を救助へ】

【天草市中央新町 午前9時頃 店舗にも浸水被害】

【上天草市松島町 住民をボートで救助】
【白嶽キャンプ場に続く道路が土砂崩れで寸断 15人が孤立状態】
【男性】
「(こんな雨は)生まれてから76年になるが初めて」

【大雨特別警報は午後3時半過ぎに大雨警報に切り替え 土砂災害などに引き続き警戒】

テレビ熊本
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