2027年の国民スポーツ大会に向け、宮崎県が約32億2000万円を投じて改修を進めるひなた県総合運動公園のテニスコート。日本テニス協会幹部らが4日、視察に訪れ、新たなコートで試打を行った。近年のスポーツ施設整備の動きの中で、本テニスコートが第二の聖地となりうるのか、期待が高まる。
第二の 聖地化への期待高まるテニスコートを視察

日本テニス協会の土橋登志久専務理事と元デビスカップ日本代表の本村剛一プロ、近藤大生プロの3人が4日、ひなた県総合運動公園のテニスコートを視察した。このコートは通常のハードコートよりも摩擦が起きやすい仕様で、球足が遅く、ボールが高く弾むのが特徴だ。

完成した一部のコートで、本村プロと近藤プロが実際にラリーを行い、ハードコートの感触を確かめた。

近藤プロは「新しいコートで、すごく気持ち良くプレーできました。色もすごくきれいなのでボールも見やすくてやりやすく感じました」と感想を述べた。

また、本村プロは「これからのジュニアの子達にとって、この本物のコートで身近にプレーできるというこの環境があることは本当に素晴らしいことだなと思います」と期待を込めた。

土橋専務理事は「もちろん今、有明がテニスの日本の聖地と言われていますが、第二の聖地になりうると思います。ぜひ大きな大会を我々としても誘致できればと思っていますので、全力で頑張りたいと思います」と述べ、聖地化への意欲を示した。
トップ選手の合宿誘致やジュニア育成の構想

3人はその後、河野知事を表敬訪問し、完成後のコートの活用について構想を話した。土橋専務理事は「トップの合宿だけでなく、10代後半〜20代前半、ジュニアの合宿も一緒にやって、地元のジュニアの選手にも参加してもらいたい。トップの選手も小さい頃はそういうきっかけをもらって今があるので、それを継承していく場にもしたいと思っています」と語った。

宮崎県が約32億2000万円をかけ改修工事を行うテニスコートは、2025年10月に半分の12面が供用開始、2026年3月に24面全てが完成する予定だ。

さらに、2026年12月には日本代表の強化合宿が行われることも決定している。
(テレビ宮崎)