2027年に宮崎で開催される国民スポーツ大会に向け、宮崎県は約27億6000万円をかけてテニスコートの改修工事を行っている。24面・全てが全豪オープンと同じ仕様の国際大会に対応したハードコートになり、関係者からは「日本で一番の施設になる」という高評価。そんな施設でテニス日本代表の合宿が決定した。「スポーツランドみやざき」の新たな魅力が加わる。
正式決定の知らせは生放送で

正式決定の知らせは、3月8日、テレビ宮崎のニュース情報番組「U-doki」で県民に届けられた。この日は日本テニス協会の土橋登志久専務理事、デビスカップ日本代表の添田豪監督、宮崎県の河野俊嗣知事、宮崎県テニス協会の秋田義久会長がそろってスタジオ生出演。キーマン4人そろい踏み、しかもにこやかな表情に、良い知らせの予感が…

日本テニス協会の土橋登志久専務理事は、「さきほど正式に決めました!」と明らかにした。スポーツランドみやざきに、またひとつ新たな魅力が加わった瞬間だ。
テニス日本代表の強化合宿は、2026年12月に宮崎市で開催されることが決まった。男女の日本代表や若手の有望選手、宮崎の選手などが参加して、宮崎市のひなた県総合運動公園テニスコートで2週間程度行われる。

テニスコートは、2027年に宮崎で開催される国民スポーツ大会に向け、宮崎県が約27億6000万円をかけて改修工事を行っていて、2026年3月に完成予定となっている。

24面の全てが全豪オープンと同じ仕様の国際大会に対応したハードコートに変わり、6面は屋根付きのインドアコートになる。コートの間隔は8メートルに広がり、管理棟も新設。観客席はおよそ4500席だ。
デビスカップ日本代表監督が絶賛
正式発表の前日、ひなた県総合運動公園のテニスコートには、デビスカップ日本代表・添田豪監督の姿があった。着々と進む工事の様子を視察。添田監督は、施設を高く評価していた。

男子日本代表 添田豪監督:すべてが国際基準のコートというのはないことで、これが完成したら間違いなく日本で一番の施設になると思う。ここを利用して、そのまま全豪オープンに行くという流れができると思うので、ここで強化をして、全豪オープンで良い成績を残せるようにというイメージで活用できると思う。新しいテニスの聖地になると思うし、みんながそういう気持ちを持ってやっていけば一般の方にもそういった認識を持ってもらえるのかなと思う。

宮崎県の河野知事は、国際大会の開催も目指したいとしている。宮崎は、プロ野球やJリーグのキャンプを数多く受け入れ、スポーツランドみやざきとして知られているが、これにテニスという新たな魅力も加わりそうだ。
(テレビ宮崎)