JA全農長野が松本市にある食肉処理施設の移転新築を断念したことについて、飯田市の佐藤市長は「地域への影響が非常に大きい」として、対応策を検討すると述べました。
飯田市・佐藤健市長:
「豚肉についてはこの地域で出荷するものの7割が松本で処理されているということで、非常に影響としては大きい」
飯田市の佐藤健市長は8月4日の会見で、JA全農長野が松本市の食肉処理施設の移転新築を断念したことについて「非常に影響が大きい」と述べました。
飯田市は養豚業が盛んで、松本の施設がなくなることで処理や輸送にかかるコストが増えることが懸念されます。
また、市内の焼き肉店で人気の内臓系の部位が入荷しづらくなるなどの影響も予想されます。
佐藤市長は、輸送コストへの支援など、対応策を検討するとしています。
佐藤市長:
「輸送コストについて、飯田市も一部負担する形で生産者、卸売業者に与える影響を緩和する必要はあると考えています」
JAは、北信や県外の施設にと畜を委託することや、佐久市に食肉加工の新たな拠点を設けることなどを検討しています。