明治安田J2リーグは12日、愛媛県のFC今治と愛媛FCによる今シーズン2度目の「伊予決戦」が今治市で行われました。FC今治が最終盤で接戦をものにし、愛媛FCは屈辱の連敗を喫しました。

「伊予決戦」は今年3月以来で今シーズン2度目。舞台は今治のホーム「アシックス里山スタジアム」。今シーズン最多で満員の5369人のサポーターが集まりました。

FC今治のサポーター:
「必ず勝ちます。絶対に勝ってくれると思いますので全力で応援します」
「(愛媛に)勝っておいしいビールが飲みたい」

愛媛FCのサポーター:
「愛媛県のJリーグの歴史は愛媛FCだと思っています。きょうは叩き潰すつもりでここの帰ってきてるんで」
「特別な試合なんで絶対に勝ちたいと思います」

前回は愛媛のホームで今治が劇的な逆転勝ち。お互い前の試合で敗れていて、今回の勝敗でシーズン後半戦の行方も大きく左右されます。

前半は攻め続ける今治と守備で集中力を切らさない愛媛の激しい攻防で0-0。後半は互いに譲らない展開で引き締まった展開になったなか、最終盤で今治のエースのマルクス ヴィ二シウスの一撃が、愛媛のキーパー・白坂の手をはじき飛ばしてゴールネットを揺らし1対0で試合終了。今治は9試合ぶりの勝利を収め、前回に続き伊予決戦を接戦で制し、スタジアムは今治のサポーターの喜びに包まれました。

FC今治 マルクス ヴィニシウス:
「ゴールを決めた時、自分の名前を叫んでいるサポーターがいて、言葉にならないくらいうれしくて。家族、ファンサポーターの前でホームで伊予決戦勝てたのはすごくうれしい」

FC今治 倉石圭二監督:
「(勝った瞬間は)忘れられないというか指導者冥利というか、滅多にあることではないので。ダービー戦に勝利できることは。その光景を見られたというのは本当に幸せ者だなと思います」

一方、愛媛は「伊予決戦」で屈辱の連敗。愛媛のサポーターからは「足りねえよ!もっとやってくれよ!」と怒りの声が聞かれました。

愛媛FC 佐藤亮選手:
「伊予決戦という大事なダービーの一戦で内容より勝利が求められる一戦で、自分たちは勝ち切れなかった。サポーターの期待に応えられなかったということが全てだと思う」

愛媛FC 青野慎也監督:
「(サポーターは)勝ちを望んでいると思います。もっと戦っている、ゴール前に飛び込んでいる姿を望んでいると思います。自分たちが勝ちに持って行けなかったのは申し訳ないです。もう一度背中を押してください。よろしくお願いします」

順位表は今治が1つ上げて10位に浮上。J1昇格PO圏内の6位徳島との勝ち点差を7に縮めています。愛媛は変わらず最下位のまま、J2残留圏内17位富山との勝ち点差が6に広がっています。

J2リーグは3週間の中断期間に入ります。今治は8月2日にアウェーで12位の大分と対戦。愛媛も8月2日にアウェーで6位の徳島と今シーズン2度目の四国ダービーに挑みます。

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