男子プロバスケットボール「広島ドラゴンフライズ」は2026年秋のBリーグプレミア参入を見据え、専属パフォーマンスチームの新メンバーを募集。そのオーディションに、はじける笑顔とダンスで挑んだのは26歳の元看護師だった。
※この記事は【全3回シリーズ】の第3弾です。
▶ 第1弾:歌唱力抜群RIKOさん
▶ 第2弾:最年長48歳の挑戦者MIHOさん
あの日、観客席で見た輝き
7月中旬、オーディションの最終審査に臨んでいたのは広島市出身のNANAKAさん(26)。
元看護師という異色の経歴を持つ彼女は、日課のヨガやピラティスで体を整えながら、この日を迎えていた。

特技のダンスを披露した二次審査では、まさかのトップバッターに。
「1番か~と思って緊張はしたけど、自分らしく笑顔でしっかり伝えられたので悔いはないです」と振り返る。

きっかけは、「広島ドラゴンフライズ」の試合を見に行ったことだった。当時のチアチーム・フライガールズのパフォーマンスに感動したという。
「2階席だったけど、めっちゃ手を振ったんです。そしたらフライガールズの方が手を振り返してくれて…。ずっと笑顔でファンと交流する姿が圧倒的に輝いていて、私もなりたい!と強く思いました」
はじける“笑顔”で新たな挑戦へ
看護師として6年間、病院で働いた経験は、今の仕事でも生きている。

現在は居酒屋でアルバイトをしながらオーディションに挑戦中。
「人と話すのが好き。看護師時代も患者さんやご家族との会話が多かったので、そこで身につけた力だと思います」
店の常連客も「笑顔が一番の魅力」「癒される」と、NANAKAさんの人柄に太鼓判を押す。

身近な人たちも挑戦を応援している。
「びっくりしたけど、自分の好きなことを見つけられてよかったと思う」と話すのは、祖母の純子さん。伯父の研志さんも「目標に向かって努力する子。もしメンバーになったら活躍を見に行きたい」と姪の頑張りを見守っている。
はじけるような笑顔と明るさで、人々を引き込むNANAKAさん。
「広島の街とドラゴンフライズを盛り上げる存在になりたい。頑張ります!」と力強く語った。
ライブ配信を終えた今、最終審査の合否発表を待つ日々が続いている。
誰が新メンバーに選ばれるのか――結果は、7月下旬に発表される。
(テレビ新広島)