アメリカ国防総省は、日本とオーストラリアに対し、台湾有事の際の「役割の明確化」を求めたと、イギリスメディアが報じました。

イギリスのフィナンシャルタイムズは12日、アメリカ国防総省が台湾を巡って中国と軍事衝突した場合を想定し、日本とオーストラリアの防衛当局に対して、両国がどのような役割を担うかを明確化するように求めたと報じました。

これはアメリカ国防総省ナンバー3のコルビー政策担当次官が、日本とオーストラリア当局者との、数カ月間にわたる協議の中で要請したもので、両国に対しては防衛費の増額も要求したということです。

アメリカの狙いについてフィナンシャルタイムズは、インド太平洋地域の同盟国である日本とオーストラリアに対して台湾有事への準備を促し、中国への抑止力を強化するものであるとしています。

中国が台湾に侵攻した場合の対応を巡っては、アメリカの歴代政権が対応を明言しない「曖昧戦略」の政策を貫く中、フィナンシャルタイムズは、今回のアメリカの要求が「重要な同盟国2カ国に対して不満を抱かせている」と伝えています。

フジテレビ
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国際取材部
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