日米関税交渉を主導するベッセント財務長官が19日に大阪・関西万博を訪問するとアメリカ政府が発表したことを受け、日本政府では、交渉を担当する赤沢経済再生相がベッセント長官の接遇を担当する方向となった。
ホワイトハウスは9日、ベッセント財務長官が率いる政府の代表団が、大阪・関西万博でアメリカの伝統や文化を紹介するナショナルデーにあわせて19日に万博会場を訪問すると発表した。
日本に対する25%の新たな関税の発動が8月1日に迫る中、ベッセント長官と赤沢大臣が関税交渉を行うかが注目されるが、橘官房副長官は10日の記者会見で、ベッセント長官の来日について「大阪・関西万博出席以外の日本滞在中の日程については、現在調整中であると承知している」と述べるにとどめた。
政府関係者によると、ベッセント長官の万博出席の際には赤沢大臣が応対にあたるが、関税交渉を行うかは、アメリカ側の意向や、交渉を行った場合に進展が見込めるかどうかも見極め、慎重に検討する。