十島村では落石 悪石島では港周辺で土煙を確認

スーツケースを持って船に乗り込む人々。

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6月21日から群発地震が続く、鹿児島・十島村の悪石島から避難する住民です。

トカラ列島近海を震源とする震度1以上の地震は、7日午後5時までに1607回を観測。
悪石島では6日、震度5強が2回、7日未明には、震度5弱の揺れが観測されています。

十島村が7日に公開した落石の画像では、高さ2メートル、幅と奥行きが1.6メートルあることがわかります。

この石は6日の震度5強の地震後にどこからか落ちてきたとみられています。

また、村のライブカメラでは港の周辺で土煙のようなものが確認されました。

島からの避難者 第1陣合わせて59人に

こうした中、6日に鹿児島市に到着したのは悪石島と小宝島からの避難を希望した住民46人です。

小宝島からの避難者:
やっぱり昼夜問わず揺れる。体に感じる地震が多いわけで、夜も揺れたり昼も揺れたりで、今回の避難はちょっとほっとしてます。

これで島からの避難者は第1陣の13人と合わせて59人となりました。

その一方で、避難が難しい人もいて悪石島には現在23人の住民が残っています。

そうした住民の心身のケアを行うため、鹿児島県は7日2人の災害支援ナースを派遣。常駐している2人の看護師と対応に当たるとしています。

最初の地震発生から17日目となったトカラ列島近海の群発地震。

7日午後5時過ぎ、気象庁が行った南海トラフ地震についての会見でトカラ列島付近で頻発している地震に対し、南海トラフ地震評価検討会・平田直会長は「(Q.トカラ列島で地震が頻発 南海トラフへの影響)評価検討会ではそういう議論はありませんでした。今から言うことは私の個人的な見解ですが、科学的、地震学的な意味では関係はない。影響はない」と話し関連を否定しました。
(「イット!」7月7日放送より)

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