自宅に1人…トイレに閉じ込められてしまったら

家はゆっくりとくつろげる場所ではあるが、危険も潜んでいる。
例えばトイレ。レバーハンドル錠が壊れたりして閉じ込められてしまったという経験をした人もいるのではないだろうか。

一人暮らしの場合やトイレに窓がなく、携帯電話も持っていない状態で閉じ込められてしまうと考えると恐ろしいが、そんな時に、トイレにあるものを使って、脱出できる方法が話題になっている。

トイレに閉じ込められたら、トイレットペーパーの芯を広げて、扉の隙間に差し込めば出られる。いちど練習しとくといいですよ。もっとも、独身の人は、扉を閉めないで用をたす習慣にするのが最善。

このように投稿した金本茂(@SgkSsci)さん。トイレットペーパーの芯を広げて、ドアの隙間に差し込めばドアが開き、出ることができるとして、実際に試している写真と動画を投稿している。

動画を見てみると、広げられたトイレットペーパーの芯をドアの隙間に差し込むと、10秒ほどでドアが開いた。

この投稿には、「昔家のトイレに閉じ込められてドアを破壊して無理矢理脱出したのを思い出しました トイレのドアは意外と頑丈でした」や「うちはハンガーで切り抜けました。ハンガーだったら1つトイレに置いてても邪魔じゃないし 硬さもあるし使い勝手がいい」などトイレに閉じ込められてしまった人のコメントが寄せられ、12万超のいいねが付いている。(10月2日現在)

この方法は、どのようにして思いついたのだろうか。金本さんにお話を伺った。

この記事の画像(4枚)

自分で思い付き話題になっていたため投稿

ーートイレットペーパーの芯を広げて扉の隙間に差し込む方法はどのようにして知った?

どこかで知ったのではなく、自分で思いついたものです。もともとは、中学生とか高校生のころ、鍵を持つ先輩が来ていなくて入れない部室に無理やり入る方法として、手近な紙を折りたたんでラッチ(扉のカチってひっかかる部分)を解除する方法を編み出していました。  

ーー実際に閉じ込められて、この方法を使った経験はある?

閉じ込められそうになって回避した事はありますが、実際に閉じ込められた事はありません。そのため、この方法で脱出した事はありません。若干、空論ぽいのが弱いところです。独り暮らしの頃は、ずっと、トイレのドアは開放して使っていました。

ーー閉じ込められた状況にもよると思うが、この方法がベストな方法だと思う?

扉のノブやラッチの壊れ方にもよるので、難しいですよね。僕が経験したのは、トイレに入ろうとして内側のノブが空回りする事に気づいて、すんでのところでトイレに入るのを回避した事です。こういう風に、ノブが空回りするとか、ノブが取れてしまったという場合には、ラッチ自体は動く(扉を閉めていない時に指で押せる)でしょうから、この方法で開けられるはずです。

この場合には、トイレ内に比較的必ず有る物として、トイレットペーパーの芯を使うのがベストと思います。トイレットペーパーをほどかなきゃいけないので、大量に無駄になっちゃいますが。芯がないトイレットペーパーだとだめですが。

これから対策するのであれば、要らなくなったテレホンカードとか会員証とか何か薄くて弾力のあるものをトイレに置いておくのがいいと思います。でも、多くの人にとっては一生使わずに済む物なので、ずっと置いて維持するのは難しいかも知れません。あと、状況が許しさえすれば、そもそもドアは閉じないのが一番ですね。

ーーなぜ今回この方法を投稿しようと思った?

数日前にトイレに閉じ込められた人の話がTwitterで話題になっていました。ちょうど、トイレに行ったら、トイレットペーパーを使い切って芯が出てきたところだったので、写真を撮影した次第です。撮影しなかったら投稿しなかったと思います。

金本さんは、トイレットペーパーの芯を使う方法は学生時代に思い付き、トイレに閉じ込められた人のツイートが話題になっていたため、今回投稿したということだった。ただ、実際に閉じ込められた経験はないという。

では、トイレットペーパーの芯を広げて、ドアの隙間に差し込む方法はどんなトイレでも有効なのか。日本ロックセキュリティ協同組合にお話を伺った。

全てのケースにおいて有効ではない

ーートイレに閉じ込められてしまった場合、トイレットペーパーの芯を広げて扉の隙間に差し込む方法はいい方法と言える?

 一般家庭でのトイレであれば有効な対応方法かと考えますが、錠が壊れてしまった場合は、全てのケースにおいてこの方法で開ける事ができる訳ではありません

レバーハンドル錠でトイレに使用されているタイプのうち、
(1)内側から施錠するとラッチとは別のカンヌキが出てきて施錠するタイプ (玄関錠などで採用されている方式と同一で、住宅トイレで採用するケースはほとんどない)
(2)内側から施錠するとレバーハンドルのみが固定し、ラッチはドア内部に引き込めるままのタイプ
(3)ハンドルが固定するのと同時にラッチも固定するタイプの3種類に分けられます。

投稿のドアは、内部から施錠するとラッチが固定化する(3)タイプのレバーハンドル錠なので、もし写真に写っている錠が内部から施錠された時に故障した場合は、厚紙を入れても開錠できないと思います。
よって、錠が故障した場合、投稿者の方法を活かせるのは、(2)のタイプに限ると言えます。

また、(2)が市場でどの程度普及しているのかを考えますと、1990年代まで主流でしたが、2000年以降はマンション・一戸建での採用率も落ちて(3)パターン (投稿者の自宅に使用されているタイプ) が登場し、それ以降広く普及しております。

ーー鍵をかけていない状態でドアノブが壊れてしまった場合には有効?

「鍵をかけていない状態で壊れた」 故障の現象としては、レバーは下がるが、ラッチがレバーと連動して引き込まれない空振り状態の故障なら投稿者の方法は有効ですが、特に施錠動作はしていないのにハンドルが固定され操作できなくなった場合は、(2)のタイプなら有効ですが、(3)のタイプだと対応不可能かと思われます。

ーートイレに閉じ込められてしまった場合、どのように対応するのがベストか?

閉じ込めが発生した場合を想定し、常に携帯電話を持ち込む事をお薦めいたします。投稿の方法は確かに一部の製品には有効かと思いますが、この方法でなんでも対応可能かと誤解を生む可能性も否定できないので、どんな場合でも有効なのは携帯電話を持ち込む事であると考えます。

 

日本ロックセキュリティ協同組合によると、投稿者の方法は全てのケースで対応できる訳ではなく、どんな場合でも有効なのは、携帯電話を持ち込むことだということだった。トイレでパニックにならないよう日頃からもしもの事態に備えておくことは必要だろう。

そして普段、使っているレバーハンドル錠に何らかの不具合を感じたら、早めに専門業者に修理依頼をするようにしよう。
 

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