高度経済成長期に整備され、老朽化が進む国内の道路インフラ。この老朽化に追い打ちをかけるのが、法定の重量や大きさを超える違反車両だ。新潟市で新潟国道事務所などが車両の取締りを行った。
道路の損傷防止へ 特殊車両・過積載車両を取締り
法定の重量を超えて走行する過積載車両によってできた道路の損傷。道路に大きな負担をかけ、事故のリスクも高める。

新潟国道事務所の石田亮太郎管理第一課長は「ひびが入ったり、舗装が外れてしまったりする。水たまりや段差ができるので、通行する上で非常に危険」と話す。
7月2日に行われた取締りでは、新潟国道事務所と西蒲警察署が連携し、大型車両などを対象に大きさや重量を測定。

道路交通法に基づく車両制限令では、車両の大きさや重量に基準が設けられていて、それを超える車両には通行許可証の携帯が義務づけられている。
この日の取り締まりでは、大きさや積載量に問題はなかったものの、通行許可証を携帯していなかった車両が警告を受けた。
「重大事故引き起こす危険性も…」
西蒲警察署の渡邉正人交通課長も「過積載は制動距離が長くなり、とっさの行動ができなくなる。その結果、重大な事故を引き起こす危険性がある」と警鐘を鳴らす。

取り締まりを受けて石田課長は「運送することは我々の社会にとって必要。適正な許可をとって、これからも運送を続けてほしい」と呼びかける。
新潟国道事務所は今後も取締りを継続し、道路環境の保全に努める考えだ。
(NST新潟総合テレビ)
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