週末から来週にかけ暑さアップか
今週は各地で連日35度を超える状況で、熱中症警戒アラートが多くの府県に発表された。

この後、週末から来週にかけてさらに暑さが一段アップすると予想され、気象庁は高温に関する気象情報を発表して猛暑への注意を呼び掛けた。
まだ梅雨明けしていない東海、北陸、関東甲信、東北地方でも梅雨明けが近い。
いよいよ本格的な猛暑シーズンに入る。
近年の35度以上の猛暑日日数は?
近年の猛暑は以前とは違う、と感じている方も多いと思う。そこでこの実感を確かめるため、東京都心における35度以上の猛暑日日数について経年変化を調べてみた。
すると、20歳ぐらいの方がこどもだった時と今では、暑さが違うということがデータからもわかる。30歳や40歳そして50歳ぐらいの方も、子供だった時と今では暑さが明確に異なる。

まず、40歳、50歳ぐらいの方がこどもだった1980年代と最近を比較してみよう。
最近10年間で、猛暑日年間日数がゼロだったことは無いが、1980年代の10年間では半分以上の6回もあった。最近は猛暑日の年間日数が20日を超えるケースもあるが、1980年代は多い年でも3日で、平均すると1年に1日以下だ。
つまり、40歳、50歳ぐらいの方は、近年の猛暑はこどもの頃とは全く違う。
去年・一昨年の猛暑日は年間20日超
20歳ぐらいの方はどうだろう。
2000年から2009年までの10年間は、年間猛暑日日数ゼロの年が2回あり、年間日数が最も多い年でも8日だった。最近10年は前述の通り年間ゼロの年は無く、2023年と2024年は年間20日を超えている。
つまり、20歳ぐらいの方も、近年の猛暑はこどもの頃とは違うことがわかる。
猛暑日日数は東京都心を調べたものだが、全国各地で同じ傾向だ。
近年、熱中症による年間死者数は1000人を超える年もある。この後、梅雨明けすると、猛暑がステップアップするため熱中症に注意だ。
【執筆:フジテレビ気象センター 三井良浩】