日本列島の79地点で2日、猛暑日となる中、暑さ対策も変わってきている。登下校時に日傘を推奨する小学校や。また、教室に冷凍庫を置いて、保冷剤やクールネックを再凍結できるようにした学校も登場している。
小学生が登下校中に日傘…コロナ対策から暑さ対策に
記録的な猛暑が続く中、企業や学校では新たな熱中症対策が実施されている。変化する暑さ対策の最前線を取材した。
2日、日本列島では79地点以上で猛暑日を観測した(午後4時半時点)。東京・お台場で2日午後1時頃、街の人に「熱中症対策」について聞いた。

20代:
日傘と制汗剤のシートとか持って、休んだ瞬間に拭いてる。
20代:
今日になって、急にクルーネックを買って。
20代:
外で「暑っ!」ってなってね。
猛暑に立ち向かう暑さ対策は、大人だけではない。

取材班:
栃木・壬生町の小学校です。午前7時半過ぎ、曇りではありますが、多くの児童が傘を差して登校しています。
栃木・壬生町の壬生小学校では、登下校中の熱中症対策として「日傘」を差すことを推奨している。
女子児童(4年生):
いつも暑いので、雨が降ってなくても差してます。
この取り組みは、いつから始まったのか?
壬生小学校・佐山英雄校長:
2025年度で6年目を迎えます。傘と傘との距離が保てるということと、熱中症から身を守れると。

傘を広げると、ちょうどよい距離が保てることからコロナ禍に始まったが、年々増す厳しい暑さから子供たちを守るために推奨しているという。
今では傘の内側が黒く、地面からの照り返しを吸収するタイプなど本格的な「日傘」を差す児童が増えたという。

壬生小学校・佐山英雄校長:
熱中症から身を守る一つの方法ということで、子供たちには自分で考えて選択してほしい。
さらに、日傘の先を行く最先端の暑さ対策がある。

SNSで話題となったのは、頭に「笠」を乗せる小学3年生の男の子の写真だ。「両手が空くし安全で動きやすい!」などの声が相次いだ。

かさを息子に勧めた母親:
中に(頭が)浮くような五徳がついていて、風通しが良くて涼しいみたい。「快適だったよ〜」と。「先生もどこで買ってるの?」と興味を示してくれた。
熊本城スタッフはサングラス着用で“暑さ対策”
一方、関西の小学校では教室に冷凍庫を設置したという。

兵庫・たつの市教育委員会・岩田昌喜教育総務課長:
保冷剤付きのランドセル用の背当てパッド。各家庭で保冷剤を冷やして登校できるが、帰る時には保冷剤が溶けてしまうので冷凍庫を導入した。

今では、クールネックなど様々なグッズを冷やして児童の命を守っているという。
さらに、屋外で働く人たちを守る新たな取り組みもある。熊本城で働くスタッフが掛けていたのはサングラスだ。

2025年から屋外で働くスタッフを守るため、サングラスの着用を認め、SNSで発信した。
熊本城総合事務所・國本樹子主幹:
「我々はこういった意味でサングラス着用を認めているので、皆様よろしくお願いします」という意味です。率先してどんどん新しいルールを作って、働く人を大事にしてもらえたら大変ありがたい。
(「イット!」7月2日放送より)