2025年は戦後80年、広島と長崎に投下された原爆によって亡くなった人たちを悼む慰霊祭が6月30日、岡山市で営まれました。

慰霊祭は岡山県原爆被爆者会が毎年行っているもので、2025年は被爆者や遺族など23人が出席しました。

(岡山県原爆被爆者会 廣信靖之会長)
「原爆投下から80年の歳月を迎えました。私たち被爆者は平均年齢85.58歳と高齢化を迎え、残された時間が限られてきています。原爆の恐ろしさや悲惨さは、80年経った今でも私たち日本人だからこそ忘れてはならないこと」

参列者はこの後献花台に花を手向け、鎮魂の祈りを捧げました。

被爆者会によりますと2024年度末時点で岡山県内で被爆者手帳を持っている人は834人。高齢化が進んでいて次の世代に戦争の「記憶」をどう継承していくかが課題となっています。

(10歳の時長崎で被爆 野田清敏さん)
「若い次世代の人に伝えておかないと原爆のことが風化されてしまいそうな気がする。原爆の悲惨さ、凄惨さを若い人へ伝承していきたいと思っている」

岡山放送
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