第2次世界大戦下、アメリカ軍の空爆で1300人以上が犠牲となった高松空襲から2025年で80年です。戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に伝えようと、高松市で企画展が開かれています。

まちを覆いつくす激しい炎。当時9歳だった男性が描いた空襲の記憶です。高松市松島町の平和記念館には高松空襲に関する写真やパネルなど約30点が展示されています。

第2次世界大戦終戦間近の1945年7月4日未明、アメリカ軍の攻撃により市街地の約8割が焼け野原となり、1359人の尊い命が奪われました。

(河原大記者)
「今回の空襲展では空襲直後から復興するまでの街の様子が展示されている」

市中心部のことでん瓦町駅です。空襲によって破壊された駅舎とその後、建て直された駅舎が並んで展示され、復興の様子をたどることができます。

また、空襲から80年に合わせて今回初めて、原爆投下前後の広島の様子をVRで体験できるコーナーも設けられました。

(高松市平和記念館 中條輝宗さん)
「日本は80年間、平和を貫いている。戦争を体験した人や戦争に行っていなくても空襲を体験した人の強い平和への思いがあるからだと思っている。それを感じ取ってほしい」

高松空襲展は、高松市平和記念館で7月7日まで開かれています。

岡山放送
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